2019年8月26日 PJA NEWS)
パタヤ)PJAが児童保護施設へ寄付 NPO法人と共に日本から靴など多数贈呈
2019年8月24日(土)の午後、PJA( パタヤ日本人会)ではパタヤにあるファーザーレイ財団の児童保護施設へ、寄付の贈呈式を主催して実施しました。PJAでは2018年より、同財団の子供たちへ寄付を実施しており、今回はPJAからは児童保護施設で必要な食べ物や洗剤、お菓子、そして寄付箱に集まった現金の寄贈を実施しました。
また、寄付についてPJA NEWSでの呼びかけに応じてくださった日本の埼玉県にあるNPO法人「SB.Heart Station」さんを通じて、日本の子供たちから、成長で使われなくなった靴や衣服、勉強道具などが多数、贈呈されました。
今回の寄付式典には、タイ警察のチョンブリ県警本部、パタヤ警察署の皆様も多大なる御協力をいただき、寄付式典にもご参加いただきました。
また、この寄付式典にあたっては在タイ日本国大使館、米国海軍協会サイアムの皆様にも多大なる御支援をいただきました。
御協力をいただきました皆様に、心より御礼を申し上げます。
日本のご家庭や学校から衣服や靴を寄贈してくださった皆様、寄付は以下の通りきちんと児童保護施設の子供たちへ寄付され、大喜びをしてくれています。このように日本のご家庭から多くの寄付が実施された事は、タイメディアを含めて現地でニュースになってきており、大きな反響の声が寄せられています。寄付をしてくださり、施設の子供たちを助けて下さり、本当にありがとうございます。
PJA NEWSでは、寄付式典の模様を以下の通りお届けします。
8月24日(土) パタヤFather Ray財団児童保護施設への寄付式典の模様
(写真:PJA NEWS)
(ファーザーレイ財団の児童保護施設について)
パタヤのファーザーレイ財団の児童保護施設は、元々はベトナム戦争の時代に米兵が多数パタヤに滞在し、米兵との子供の多くがパタヤで孤児となってしまい、その孤児たちの惨状を見かねたアメリカのシカゴ出身のレイ牧師が、孤児たちを救済するために設立した児童保護施設です。
現在はパタヤには米兵は非常に少なく、児童保護施設で生活している子供たちはアメリカ人との子供はほとんどおらず、他の外国人との子どもやタイ人の子どもが大多数となっていますが、施設の起源からアメリカ人をはじめとする欧米人のボランティアの方も多く活躍されておられ、アメリカの各政府関係機関や米軍なども、多くの支援をしている施設です。
筆者は、ここでボランティアをしている欧米人の方々の友人もいますが、本当にきちんと真面目にボランティア活動をされています。
この児童保護施設では障害者なども含めた孤児の保護と学校教育をしていますし、孤児ではなくても親が貧しく子供を預ける事ができない家庭に向けて、親が働いている間のみ子供を安全な場所へ預けて、食事や勉強、お昼寝などをするデイケアなども提供しています。現在、預かっておられる子供の数は幼児から18歳近い大きな子供まで、約850人となっています。
PJAでは、このファーザーレイ財団の児童保護施設への寄付を実施し、その贈呈式を2019年8月24日(土)午後に実施しました。
寄付式典には、タイ警察からもチョンブリ県警本部のNanchathart県警本部長、パタヤ警察署からもPhongphan監督官がスピーチにお越しいただきました。
Nanthachartチョンブリ県警本部長
パタヤ警察署のPhongphan監督官
Father Ray財団のPaul理事長から、PJAからの寄付の説明を受ける様子
写真:PJA NEWS)
寄付は、PJAからは今回は施設の希望に沿った、食事や調味料、衣服の洗剤などの日用品や、現金の寄贈を実施しました。
合わせて、PJA NEWSの呼びかけに応じて日本の埼玉県にあるNPO法人「SB.Heart Station」さんの主催で、日本の埼玉県などのご家庭や学校から、各家庭で子供が使わなくなったけれども、まだまだ使える靴や衣服などが、綺麗にされて大きなトラック一台分もの量が贈呈されました。これは靴だけでもでも約2000足に及ぶ量です。
NPO法人 SB.Heart Station
https://sbheartstation.com/
以下は、実際に日本の学校や各ご家庭で、生徒会やPTAなどが主導してくれて、タイの児童保護施設への寄付が集められている様子です。
写真:SB.Heart Station Facebookより)
さいたま市の土合小学校では、「ワールド委員会」という委員会を設立して、貧しい子供たちへ靴などを贈呈する取り組みをしてくれています。ボールなどのスポーツ用品などもプレゼントしてくれました。
写真は、土合小学校での贈呈式の模様です。
写真:SB.Heart Station Facebookより)
さいたま市立城北小学校では4年生の生徒が中心となって、学校をあげて寄贈する靴や文房具などを集めてくれました。
上記は、集めてくれた寄贈品の写真です。
写真:SB.Heart Station Facebookより)
埼玉県所沢市にある向陽中学校では生徒会が中心となって、運動靴を多数集めていただいて寄贈いただきました。
上記の他にも、非常に多数の日本の学校やご家庭から、多くの善意の寄贈をいただきました。
以下は、その梱包と発送をする様子です。
写真:SB.Heart Station Facebookより)
このようにして、パタヤのファーザーレイ財団の児童保護施設にも、多くの寄贈の品を届けていただいたのです。
以下は、寄贈された品を前に記念撮影を撮影した際の写真です。施設の子供たちは、とても喜んでくれていました。
写真:PJA NEWS)
寄贈式典では、まずPJAの福留事務局長から、開会の御挨拶を実施しました。
写真:PJA NEWS)
続いて、タイ警察のNanthachartチョンブリ県警本部長からご挨拶をいただきました。
県警本部長からは、日本人の皆様から多くの寄贈が児童保護施設へ実施されている事の御礼を仰っていただきました。また、贈呈式を主催するPJA(パタヤ日本人会)とは県警本部と、3か月に一度ぐらいの頻度で会合や会食を持って、治安の向上に尽力している事をお話いただきました。
写真:PJA NEWS)
続いて、パタヤ警察署からPhongphan監督官に御挨拶をいただきました。
日本人の皆様から、パタヤの児童保護施設への多くの贈呈の御礼と、日本人の皆様も何か困った事があれば、所轄署であるパタヤ警察署へPJA(パタヤ日本人会)を通じて、何なりと御相談下さいとお話をいただきました。
写真:PJA NEWS)
ファーザーレイ財団の理事長であるPaul牧師から、贈呈の御礼の御挨拶をいただきました。
Paul牧師からは、日本人会や日本からの多くの贈呈により、児童保護施設の子供たちが非常に助かる事をお話いただき、特にこのような寄贈をしてくれた日本の学校やご家庭の皆様、そして御協力して贈呈を実現してくれた皆様へ、厚く御礼を仰っていただきました。
写真:PJA NEWS)
NPO法人の小川理事長から、寄贈の御挨拶をいただきました。
この活動は、昔フィリピンを訪問した際に、雨の中で貧しい子供たちが上半身裸、靴もはかずに「マネー!マネー!」と必死に手を出してきたことから、子供たちが裸足では破傷風にならないだろうかと心配でたまらず、日本で始めた活動である事をお話いただきました。今後も多くの子供たちを助けるために尽力すると語られました。
写真:PJA NEWS)
そして式典では、本PJA寄贈式典に御支援をいただいている在タイ日本国大使館から、メッセージをいただき、ご紹介いたしました。以下にメッセージ全文を掲載します。
贈呈式に当たり,日本国大使館からメッセージをお届けします。
大使館からは本件寄贈式へ参加が出来ず残念です。本日,8月24日は,米国海軍協会の皆様,NPO法人SB Heart Stationの皆様並びにパタヤ日本人会の皆様など善意ある皆様から,Father Ray財団に対して,多くの寄贈の品を贈呈されることを伺いました。
贈呈式参列の皆様と私ども大使館の出身国は,それぞれ違う国ですが,私たち全員の未来は,子ども達の現在と今後の活動にかかっているのです。子ども達は,未来のヒーロー,ヒロインです。子ども達が成長し,パタヤやチョンブリ県を始めタイ全国の社会の担い手となり活躍し,ひいては,タイのみならず日本や米国など外国の人々とも,友人同士として交流していくのです。
日本国大使館としても,ここチョンブリ県やパタヤの子ども達に対して,タイ,米国,そして日本などの関係者の皆様が支援する活動をされていることを伺い,嬉しくまた心強く思います。
最後に,Father Ray財団の先生方は,子ども達を守り導いておられますが,数多くのご尽力に対して,改めて,心からの敬意を表したいと存じます。
2019年8月24日
在タイ王国日本国大使館
そして本PJAの寄贈式典に御支援をいただいている、米国海軍協会サイアムのピーター会長からメッセージをいただいて、ご紹介いたしました。PJAではPJA NEWSの取材などで米国海軍協会サイアム様にもお世話になっており、米軍や米国大使館などの様々な取り組みなども取材させてもらい、その広報活動などもご一緒させていただいています。(*末尾参照)
以下に、米国海軍協会サイアムのピーター会長からのメッセージの全文を、日本語に訳して掲載します。
皆様こんにちは。
私はピーター・トーランドと申します、まず簡単に私の自己紹介をさせてください。
私はアメリカ合衆国海軍協会の、タイ支部の設立者として会長をしておりまして、アメリカ海軍がタイを訪れた際のサポートを20年以上にわたり実施しています。私たちはタイのチョンブリ、カンタナブリー、ヤラー、ナラティワート、チェンマイなど、タイの各地でアメリカ海軍の支援をしています。
タイ警察のチョンブリ県警本部長のNanthachart様
パタヤ警察署の監督官のPhongphan様
ファーザーレイ財団のPaul牧師様
パタヤ日本人会(PJA)の事務局長の福留様
日本から来られたNPO法人のSB Heart Stationの理事長の小川様
そしてご参加いただいた皆様全員に、大歓迎の意を表させていただきます。本日、皆さまは、 貧しく恵まれない子供たちのために、多様な国、多様な場所からやってきた、多くの人たちが力を合わせた時にだけ起きる、素晴らしい出来事を目の当たりにされています。
今日の寄付は、日本人の皆様が主導してくれて、日本とタイの両国の人が手と手を取り合って実現したものです。
この寄付をしてくれた日本の多くの人々は、このファーザーレイ財団の子供たちに会ったこともないのに、それでも助けようと寄付をしてくれているのです。これは特筆すべきことです。また、私は心から、今日の寄付に多大なるご支援をいただけている在タイ日本国大使館の皆様、そしてタイ警察の皆様に、感謝を申し上げます。
そして本日、皆さまはこの式典で、この寄付の実現にあたって、PJA(パタヤ日本人会)と 、日本の方々が、多大なる貢献をされている事を目の当たりにされます。
このファーザーレイ財団の児童保護施設の子どもたちは、人生において恵まれていない事もあります。
時には、世界から見捨てられたように感じてしまう事もあるかもしれません。しかしながら、このような子供たちへの多くの寄付によって、子供たちは皆様から愛されているのだ、タイ国外の日本に住んでいる皆様からも、愛されているのだという事を感じる事ができるのです。
是非、これからもさらに皆で手を取りあって、同様の子供たちへの支援をしていきましょう。
皆様に改めて、感謝の意を申し上げます。
皆様に、神のご加護があらんことを。米国海軍協会サイアム
会長
ピーター・トーランド
このように参加いただいた皆様から、暖かい御言葉をいただいて、贈呈の式典が実施されました。
この寄贈に協力してくださっている、日本の多くの子供たちや、学校、ご家庭の皆様。
その仕分けや梱包、発送など多大なる御尽力をいただいている皆様。
これを取りまとめて下さっているNPO法人のSB Heart Stationの皆様。
この寄贈に御支援をいただいているタイ警察チョンブリ県警本部の皆様、パタヤ警察署の皆様。
在タイ日本国大使館の広報文化部、領事部の皆様。
米国海軍協会サイアムの皆様。
そして何より、児童保護施設で子供たちを保護し、教育までを日々実施されているファーザーレイ財団の皆様。
皆様の御支援、御力添えによって、多くの贈呈品が、パタヤのファーザーレイ財団の子供たちへ寄贈をする事が出来ました、ご助力に心から感謝いたします。
今後もPJA(パタヤ日本人会)では引き続き、継続的に子供たちへの寄贈を実施してまいりますので、引き続きまして何卒宜しく御支援をいただけますようお願いいたします。
尚、この贈呈式の模様はタイ現地メディアのThe Pattaya Newsも英語版、タイ語版ともに取材し報じてくれていて、反響をいただいています。
この反響についても、追ってPJA NEWSでお伝えする予定です。
※米国海軍協会サイアムなどに御協力をいただいているPJA NEWSの過去記事の一例
PJA NEWS)セタヒップ)米海軍、タイ海軍と合同軍事演習「CARAT」開催
https://pattayaja.com/2019/05/28/4757/PJA NEWS)パタヤ)米海軍第七艦隊来泰、音楽隊コンサートが大盛況!
https://pattayaja.com/2019/06/05/4897/PJA NEWS)バンコク)6月29日米空軍音楽隊が横田基地より来泰、フリーコンサート!
https://pattayaja.com/2019/06/24/5265/
タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。