2020年1月21日 PJA NEWS)

注意)タイ大気汚染深刻、バンコク、パタヤ、シラチャなど広範囲 パタヤで警告

以下の前回記事で報じている、深刻となっているタイの大気汚染に続報です。

PJA NEWS)注意)タイ大気汚染、パタヤ、シラチャ、バンコクなど広範囲で深刻な状況(2020年1月9日)
https://pattayaja.com/2020/01/09/8201/

現在、タイのバンコク、パタヤ、シラチャなどを含む広範囲で、タイの汚染スモッグは深刻な状況が続いています。

バンコクでの汚染スモッグの深刻な状況を、タイの大手英字メディアのBangkok Postが本日の2020年1月21日の朝、次のように報じています。

Bangkok Post)Govt takes heavy flak for toxic smog response (2020年1月21日)
Bangkok Post)タイ政府に、汚染スモッグ対策で厳しい批判
https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1840074

バンコクでは昨日の2020年1月20日、50の区のうち、実に34の区でPM2.5の濃度が安全基準の50㎍(マイクログラム)/㎥を超え、50~89㎍/㎥に達しました。

バンコク都のAswin Kwanmuang都知事は昨日、75㎍/㎥を超えた場合は子供たちの健康を守るための臨時措置として、学校は休校にする方針を語っています。

またタイのプラユット首相はコメントで、PM2.5対策を鋭意支持し実施しているものの、全てが解決できるわけではないので、民間の協力を求めるという趣旨のコメントをしています。

深刻な大気汚染を受けて、タイ政府の対応が不十分だとする批判が集中しています。

PJAのあるパタヤや近隣にあり日本人学校もあるシラチャでも、PM2.5などの汚染スモッグは深刻となっています。

パタヤ市は昨日の2020年1月20日、ソンタヤー市長が、市民が健康被害を受けないように警告を発しました。

パタヤ現地メディアのThe Pattaya Newsが伝えています。

The Pattaya News)Pattaya air pollution remains poor, residents advised to take protective measures (2020年1月20日)
The Pattaya News)パタヤの大気汚染は一定のレベルにとどまっているものの、市民は対策をし注意を
https://thepattayanews.com/2020/01/20/pattaya-air-pollution-remains-poor-residents-advised-to-take-protective-measures/

(2020年1月20日
大気汚染への対策を市民に求めるソンタヤー・パタヤ市長
写真:The Pattaya News)

昨日の2020年1月20日、パタヤのソンタヤー市長はThe Pattaya Newsに、市民にPM2.5などの汚染スモッグに注意し対策を行うように注意喚起をする事を語りました。

ソンタヤー市長は次の趣旨のコメントを発しました。

「バンコクやシラチャなど、多くの地域でPM2.5などの汚染スモッグの問題が深刻化しています。
パタヤはバンコクやシラチャと比べると海沿いにあり、海風があることから、比較的には深刻さは低いものの、朝や夕方のラッシュの折などは特に汚染スモッグの数値が酷い時間もありますので、市民の皆さんには健康被害を受けないよう対策をお願いします。特に外出の折は、PM2.5を防ぐマスクをし、この汚染スモッグの空気を吸い込まないように注意してください。」

報道されている概要は、上記の通りです。

パタヤでも、実際に肉眼で見る景色でも以下のように、スモッグが多い視界も悪くなるほどになっています。

(スモッグに覆われたパタヤ湾の様子
写真:The Pattaya News)

パタヤ、シラチャのPM2.5指数も深刻に!

大気汚染はバンコク全域は勿論、パタヤやシラチャでも深刻となっています。

本記事執筆時点の2020年1月21日午後1時30分過ぎの時点でも、以下のサイトでPM2.5の指数を見ると、バンコクは勿論、パタヤやシラチャに近いレムチャバンの測定値も非常に高くなっており、バンコクなど広範囲で深刻な状況が続いているのがわかります。

タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
http://aqicn.org/map/thailand/jp/

特に子供や妊婦、老人の方はご注意を!外出を減らし、外出の折はPM2.5対応マスクを

このPM2.5は特に子供さんや妊婦の方、ご老人の方などに危険なものです。

既報の通りバンコクでも警告もされており、できるだけ不要な外出を避け、外出の折はPM2.5の吸引を防ぐことができるマスクをつけるなど、出来る限り対策をされてください。

パタヤでも現在、汚染スモッグに覆われる中でせき込む人が多くなっている事など、心配する声も多く上がっています。

PJA NEWSでは以下に注意喚起を掲載しますので、大気汚染の影響を受けないようご注意下さい。

大気汚染による健康被害の注意

PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイで公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ってしまいます。

人間の体内に入った場合、粒子の大きい花粉など7μm以上の粒子状の物質は、咳やくしゃみにより体外に排出されますが、一般的に2μm以下の粒子状の物質の3割~6割は肺の最深部にまで入り込み、細気管支や肺胞に沈着します。こうなると、まず体外に排出されることはありません。

このように体内に沈着してしまうことから、長期間にわたり呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
考えられる具体的なリスクとしては、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。

特に体の小さい子供さんや、妊娠中で胎児のおられる女性の方などは、子供や胎児など体が小さい方がPM2.5による影響も受けやすく、かつ体内への沈着により影響を長期間受けてしまうので、より注意が必要です。

汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。

*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。

PJAでも、会員の方でお子様や妊婦の方がおられるご家族の方などで希望者の方に、在庫限りですがPM2.5対応マスクのプレゼントなどをしています。

また、PM2.5対応マスクなどを会員の子供たちに寄付してくださる法人、個人の方なども募集しています。
御連絡は、PJA事務局にお願いいたします。

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