タイ)東京五輪委の森会長辞任、タイでも報道　後任は女性に期待

2021年2月15日　PJA NEWS)

タイ)東京五輪委の森会長辞任、タイでも報道　後任は女性に期待

2021年2月12日、日本の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森喜朗会長が、女性差別ともとれる発言をめぐって批判が高まった事を受けて辞任を発表したニュースは、タイでも報道されています。

タイの最大手英字メディアのBangkokPostは以下の通り、本辞任ニュースを発表当日の2月12日の夜に、AFP配信を元に「東京オリンピック委のトップが、女性差別で辞任」と伝えています。

BangkokPost)Tokyo Olympics boss resigns over sexism row
<東京オリンピック委のトップが、女性差別で辞任>
https://www.bangkokpost.com/world/2067299/tokyo-olympics-boss-resigns-over-sexism-row

(写真は東京オリンピック2020イメージ
写真:Prithpal Bhatia)

タイでも森会長の辞任のニュースが伝えられた事で、日本の女性活躍の現状などにも注目が集まっています。

上記のタイのBangkok Postの記事の副題は「Successor to embattled Yoshiro Mori might even be a woman」(森会長の後任は女性の可能性)と、後任が女性となる事に期待する見解も大きく取り上げられています。

それにしても、この日本の東京オリンピック委の森会長辞任のニュース。

辞任原因となった女性蔑視ともとれる発言部分については、森氏の話の内容全体を見て判断せず、その一部を切り取ってあまりにも印象付けをしているのではないかという指摘も多く、この指摘には納得する面があります。実際、話の全体を聞いてみると、むしろ森氏は女性活躍を歓迎しているという主旨で発言していた事も感じられます。

このような点から筆者としては、森氏が例えば誰かから裏で賄賂をもらっていたとか、誰が見ても酷い行為を行っていた事が判明した等ならわかるものの、この発言の切り取りのような論点だけでは、これで1人の政治家をここまで酷く非難するのが適切とは思えず、この批判の声に同調する事はしていません。

しかし、東京五輪委のトップ辞任がこのように世界的なニュースとなると、ますますもって「女性蔑視発言をして問題を起こした」と世界的に報じられてしまうので、海外での印象も悪化が懸念されます。

「日本は女性蔑視が蔓延している国だ」と海外各国に認識される事は、日本のイメージを悪化させるものであり、日本としては、このような悪い見方が蔓延してしまわないよう、女性が活躍できる社会を実現し、これを伝える事に尽力していかなければいけないでしょう。

もう開催まで間もない東京五輪委の次期会長の人選も、この海外からの見方の現状を考えると、女性会長の方がいいのかもしれませんね。
東京五輪委の次期会長の人選にも注目が集まっています。

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(動画はPJA会員のYouTube「KuLost FPV」さん撮影
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※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について

現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か？米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。

そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

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