2020年8月24日 PJA NEWS)
タイ)海軍が中国から潜水艦2隻を22.5億バーツで追加購入!疑問の声が巨大に
2020年8月22日、タイ海軍は来年度の2021年度の予算で、中国から新たに潜水艦2隻を22.5億バーツで購入する事を決定しました。これは当日、検討委員会の投票で5対4で購入意見が多数となり決定したものです。
しかしながら、タイ国内では人々の生活がこんなに大変な時に、中国から新たに潜水艦2隻を22.5億バーツも出して購入契約を結ぶことへの批判の声が大きくなっています。
タイ海軍における戦後初の潜水艦、中国と2017年に契約
タイ海軍では、第二次世界大戦期の1938年7月19日に就役した、当時の大日本帝国から輸入した三菱重工神戸造船所製のマッチャーヌ級(三菱級)潜水艦4隻を所有した後は、長らく潜水艦を所有していませんでした。
しかしながら2017年、タイのプラユット政権が中国のS26T型潜水艦の購入契約を承認した事が発表され、戦後初となるタイ海軍が購入契約をした潜水艦は、中国の潜水艦となりました。
購入契約が交わされた中国製のS26T型潜水艦は、現在は中国の武漢で武昌船舶重工集団により建造されているとしており、2023年にタイへの引き渡しが予定されています。
(中国の039A型潜水艦 (元型)
<タイに引き渡されるS26T型>
写真:US Naval Institute)
この中国からの潜水艦を、22.5億バーツで新たに2隻契約をするという案が、2020年8月22日にタイ議会の委員会で投票により決定されました。
賛成票の5票は全て現政権の与党にあたる国民国家の力党、タイ民主党、タイ誇り党(ブーンジャイタイ党)の議員による票であり、反対票の4票はいずれもプアタイ党など野党議員によるものでした。
この投票の結果、5対4で潜水艦の購入が決定したのですが、この武漢ウイルスの影響で国民生活も甚大な影響を受けている中で、新たに中国から潜水艦2隻を22.5億バーツも出して買う必要があるのかと、タイ国内では疑問の声が大きくなっています。
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その模様を、パタヤ現地メディアのThePattayaNewsが伝えています。
(タイのセタヒップの海軍基地に作られている
導入予定の中国のS26T型潜水艦の模型
写真:ThePattayaNews)
タイ国内では、2020年8月22日にタイ議会の小委員会の投票により、この武漢ウイルスの被害で国民が大変な折に、タイ海軍で22.5億バーツをつかって中国の潜水艦を2隻新たに購入契約をするという事が報じられ、疑問の声が多くなっています。
この疑問の声はタイ国内のSNSや世論はもちろん、海外各国からも疑問の声が上がっており、反響は大きくなっています。
これについてタイ海軍は、この潜水艦の購入契約は、タイの安全保障上必要な物であると説明し、加えて本契約は中国共産党政府と武漢ウイルスの騒動の前から基本合意の上で進めていたものであり、これを今になって中止や延期をする事は、中国共産党政府との外交問題となる可能性がある事を説明して、国民に理解を求めています。
一方で、タイの議員などからも、国民生活も大変な折の購入について、本契約は延期をするべきだと求める声も出ています。中国側も武漢ウイルスの影響は理解されると考えられ、このような大変な折には、国家予算は経済回復や国民生活への支援に使われるべきだという主張などがされています。
現状、非常に大きなトピックとなっている本契約については、今後タイ議会でも議論される可能性が高いと見られています。
(写真はサウスパタヤ通りにて
写真:ThePattayaNews報道)
報道されている概要は上記の通りです。
この中国の潜水艦購入は、もともとは2015年、そして2016年にタイのプラウィット国防相が中国の潜水艦購入を提案し、撤回なども過去にあった中で、2017年に可決され契約されたという経緯があります。
そもそもタイのGDPや軍事費を考えると、潜水艦はあまりにも高額になる事から、タイは戦後は潜水艦を所有していませんでした。しかしながらタイ海軍としては潜水艦を所有することは「悲願」となっていました。
そのタイの潜水艦。
勿論タイ海軍としては悲願の戦後初の潜水艦を購入し導入をしたい所ですが、国民生活が大変な折に、なかなか民主主義の体制の中で、国民の生活よりも軍備を優先しているかのような意見が理解が得られるとは考えられず、タイ国内はもちろん海外でも疑問の声は非常に大きくなっています。
一方、潜水艦の輸出を進める中国の事情としては、現在は中国の軍事技術開発の予算獲得のためにも海外への武器の販売による利益確保は重要となっており、タイへの潜水艦輸出契約は失う訳にはいかないという状況にあると考えられます。
このタイ海軍の中国製の潜水艦計画、今後の推移に注目が集まっています。
尚、記事中のタイのセタヒップのタイ海軍基地に設置されているS26T型潜水艦の大きな模型は、現在作成中です。
潜水艦の所有がタイ海軍の悲願となっている事がわかる、巨大な模型が作られています。
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※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について
現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。
PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。
そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。
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