2022年2月27日 PJA NEWS)
続報:露の侵略にウクライナ軍が奮闘!欧米は露のSwift除外制裁 日本もただちに制裁を!
ウクライナ情勢が全面的な軍事侵攻にまでいたり、それまでの日本の外務省の対応の酷さが露呈して大きな批判の声が上がっている以下のニュースに続報です。
前回記事:
続報:日本)有識者も外相問題に「考えられない」 露は軍事侵攻、酷すぎる事態へ
https://pattayaja.com/2022/02/25/27785/
この日本の外務省、外相の問題は、日本でロシアによるウクライナへの侵略が本格的に開始される2022年2月15日に、日本の林外相がロシアのレシェトニコフ経済発展相とのテレビ電話形式の会議に出席し「経済協力について協議」したことを発端とする問題が起きたものです。
当然ながら、これはロシア政府側により「日本政府と経済協力について協議した」と宣伝され、日本は西側諸国が協力してロシアによるウクライナへの軍事侵攻を止めようと必死の努力をしている際に、大きく裏切る行為を行ったものと捉えられて、西側諸国からの信用が低下してしまっています。これについては既報の通り、日本国内でも心ある与党議員多数や有識者も批判の声が殺到しています。
こうした事態の起きている中の2022年2月24日の早朝(現地時間)、ロシア軍はウクライナへの全面的な侵略を開始し、あの綺麗なウクライナのキエフなど各地の街並みと、そこで生活する多くの一般の人々が、ミサイル攻撃、地上部隊による侵略により攻撃されてしまっており、大勢の犠牲が出ています。
ロシア政府側は、このウクライナへ侵略しての攻撃について「軍事施設のみを攻撃しており一般市民への攻撃はしていない」という趣旨の発表していますが、これももちろん真っ赤な嘘で、市民への被害もどんどんと拡大しています。
(侵略してきたロシア軍に破壊された住宅地)
以下は、ウクライナ側から提供された、一般市民の人々の被害の実態が良く伝わる動画で、日本人としては、明日の日本の姿と痛感させられるものです。
PJA NEWSでは、被害の実態をお伝えするために、以下に動画をそのまま掲載し見れるようにしています。
※注意!以下の動画は、実際の被害の実情を伝えるために、実際に一般市民が攻撃される映像や、負傷し重体の姿、遺体などがそのまま写されていますので、それをご承知の上で、ご覧になるかご判断の上でご覧ください。
全画面表示は以下から
https://youtu.be/KEcrjDefoGQ
なお、ウクライナを各方面から一斉に侵略し、隣国のベラルーシからも侵攻してチェルノブイリ原発を制圧し、首都のキエフを襲うロシア軍の侵略攻撃ですが、現場の状況は戦闘中のため正確な情報を得ることはほぼ不可能なものの、ウクライナ軍が国を守るために相当に高い士気で奮闘をしており、ロシア側の被害も大きくなっているもようです。
※注意:現場は現在ロシアによる侵略攻撃の戦闘中のため、正確な戦果の確認は不可能であり、情報の正確性を期すことはできません。また、現在はSNSなどに捏造、加工された動画なども多数掲載されており、このような点があることを前提として、以下記事は注意の上でご覧ください。
2022年2月24日、ウクライナのドンバス地方のルガンスクの上空で、ウクライナ空軍のエースパイロット「Ghost of Kiev」がロシア軍機6機を撃墜したことを発表しています。
Ukraine military says five Russian planes and a Russian helicopter were shot down in Luhansk region pic.twitter.com/1g9CAF2VFO
— Reuters (@Reuters) February 24, 2022
このエースパイロットの活躍などウクライナ軍の奮戦が大きな期待となっており、海外のニュースでも取り上げられるほど大きな話題となっています。
New York Post)Who is the ‘Ghost of Kyiv’? Story of Ukrainian ace pilot goes viral
「Ghost of Kiev」とは何者!?ウクライナ軍のエースパイロットが話題に(2022年2月25日)
https://nypost.com/2022/02/25/who-is-the-ghost-of-kyiv-story-of-ukrainian-ace-pilot-goes-viral/
また、この「Ghost of Kiev」ではないかというウクライナ空軍の機体の姿を捉えたという動画も多数ネット上にあふれています。以下は、そのうちの一つを伝えるニュースソース掲載の動画です。
Reports are coming that a Ukrainian pilot has shot down 6 Russian Aircraft today and might have possibly become the first 21st century fighter ace.
The pilot, known as “the Ghost of Kyiv” and his MiG-29 were seen in numerous videos from today.
— Visegrád 24 (@visegrad24) February 25, 2022
しかしながら、この戦闘中の最中では正確な戦果は確認できませんから、6機撃墜が正確な情報なのかどうかは不明です。
また、このエースパイロットが撃墜する瞬間をとらえたという動画などもネット上には出回っていますが、このような動画にはテレビゲームの映像や、他の動画などを組み合わせて捏造された動画も多く、SNSが広がっている現代ならではの、フェイク動画なども多くなっており、まさに情報戦と心理戦の様相を呈しています。
しかしながら、少なくともウクライナ軍が大変な奮戦をしており、ロシアや西側諸国の想定をはるかに超える活躍をしていることは事実であり、ウクライナ軍が撃破したロシア軍の姿も多く伝えられています。
以下は、ウクライナで撃墜された、侵略したロシア軍の軍用機の姿とされる動画です。
(閲覧注意:モザイク等もしていませんので、それを承知の上でご覧ください。)
全画面表示は以下から
https://youtu.be/ry_lwBERPLA
また、ウクライナ南部のヘルソンでは、ロシア軍の補給等のための部隊の車列をウクライナ軍が撃破した現場とされる動画です。破壊された車両の「Z」のマークは侵略してきたロシア軍の識別用のもので、ロシア軍の軍用車両であることを意味しています。
全画面表示は以下から
https://youtu.be/l1utnUGIO-o
このような補給部隊の被害によりロシア軍側は、もともとウクライナ周辺はロジスティクスが非常に脆弱で、そこにこんな大人数の侵略軍を配備したことで補給の問題を抱えていたのが、ウクライナ軍の攻撃の成功により、特に燃料の補給が不足している模様です。
現地からの各動画や情報を見ても、ロシア軍側は燃料が無く動けなくなった戦車や戦闘車両の姿も多く伝えられており、昨日の2022年2月26日未明(ウクライナ現地時間)、ウクライナ軍も、ウクライナ現地に放棄、遺棄されたロシア軍の戦車や戦闘車両の姿を写真付きで発表しています。
(ウクライナで破壊、遺棄された
ロシア軍の軍用車両
写真:ウクライナ軍)
また、以下はウクライナの北部、キエフ州に接するチェルニーヒウ州で、ウクライナ軍が撃破、捉えて接収した、侵略してきたロシア軍の戦車の姿です。
(ウクライナ北部のチェルニーヒウ州で
破壊、遺棄されたロシア軍の戦車
写真:ウクライナ軍)
ウクライナ軍の奮戦により、本日の2022年2月27日の朝の時点での戦線は以下のようになっていると伝えられており、各方向から侵略してきたロシア軍を、圧倒的に劣勢なウクライナ軍が奮戦し、大部分を抑えている状況にあります。
2022年2月27日朝(現地時間)
ウクライナへのロシア軍の侵略交戦状況(概況)
ロシア軍は侵略の際、72時間の3日間以内にキエフを陥落させると短期決戦を予告していました。
これは補給が非常に難しいこと、国際世論がさらに反発する想定を踏まえての短期決戦の目論見を表していたものですが、2月24日朝の全面侵略の開始からすでに3日が経ち2022年2月27日となった本日でも、ウクライナの制空権は失われておらず、防空システムもまだ機能しており、ウクライナの都市で実質的に掌握された都市はありません。
この事実は、米国の国防省高官も分析結果として同様に伝え、ロシア軍のいらだつ様子を伝えています。
以下は、これを伝える日本の産経新聞の本日の記事です。
産経新聞)ロシア軍が「いらだち」 米国防総省分析 (2022年2月27日)
https://www.sankei.com/article/20220227-JH4A2W6RCBOABGMQJHAKSY45EQ/
【ワシントン=渡辺浩生】米国防総省高官は26日朝(日本時間同日深夜)、ウクライナに侵攻を続けるロシア軍について、引き続きウクライナ軍から激しい反撃を受けていると指摘、首都キエフを含めて主要都市の掌握には至っておらず、ロシア側は当初の予想を上回る反抗を受けて「いらだっている」との見方を明らかにした。
ロシア軍の3方向からの流入が続いているが、特に北部からの侵攻に対しウクライナ軍が反撃し、ロシア側は勢いが衰えているようにみえると指摘した。首都制圧を目指すロシア軍はキエフから北約30キロまで進み、偵察隊がキエフ付近や市内に潜入したとみられる。
高官によると、ロシア軍は人口が集中する主要都市の掌握や、制空権の獲得には至っていない。ウクライナ軍のミサイル防衛能力はなお機能しているとみられる。
全面侵攻の開始から短距離弾道ミサイルを中心にした空爆は26日時点で250発以上に達した。軍事目標が大半だが、住民の居住区にも着弾し、被害が出ている。
黒海と結ばれた内海アゾフ海では数千人規模の海軍歩兵部隊による水陸両用作戦が行われた。一部は港湾都市のマリウポリに向かっているとみられる。ウクライナ国境沿いやベラルーシに展開するロシア軍の約5割がなお待機しているという。
欧米はロシアのSwift排除を行うと発表、最大限の経済制裁へ
日本はまだ参加せず
西側諸国は、ウクライナへのロシアによる侵略と、一般市民の多くの被害が広がっている現状を受けて、ついに国際的な決済で使われるSWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication:国際銀行間通信協会)からのロシアの排除という、非常に強力な経済制裁を実施することを発表しました。
2022年2月26日、アメリカの大統領官邸(ホワイトハウス)は以下の通り、米国は欧州各国、カナダなどとともに、SWIFTの決済網からのロシアの排除を含む経済制裁を協調して実施し、ウクライナへの最大限の支援を行うことを発表しました。
Joint Statement on Further Restrictive Economic Measures (2022年2月26日<現地時間>)
https://www.whitehouse.gov/briefing-room/statements-releases/2022/02/26/joint-statement-on-further-restrictive-economic-measures/
これは経済制裁において考えうる最も厳しい制裁であり、ロシアの貿易の決済そのものを非常に困難にするものです。
しかし、上記の発表の中には日本の名前はなく、上記発表時点で日本は制裁に加わることも明示していない現実が伝わっています。
これについては、既報の通りそもそも日本は西側諸国からの信頼関係を失いつつある中で、先日のG7のテレビ会談でのロシア経済制裁についての会議の中でも、日本の岸田首相はこの経済制裁に加わることも明確に言えなかったために、日本政府はこんな事態になっているという指摘がされています。
以下は、そのG7のテレビ会談前に、日本の高橋洋一教授が動画で本問題を指摘していたものです。
全画面表示は以下から
https://youtu.be/6hKRSye6q8Y
日本は本日になって、林外相がG7と協議、検討することを発表しているにすぎず、この事実はロイターも以下のように伝えています。
ロイター)「金融市場などを注視しながら対応しなければならない」 (2022年2月27日)
https://jp.reuters.com/article/missile-dprk-ukraine-idJPKBN2KW00J
[東京 27日 ロイター] – 林芳正外相は27日のNHKの番組で、米欧が国際銀行間の送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)からのロシア排除で合意したことについて日本の対応を問われ、「金融市場などを注視しながら対応しなければならない」と述べた。
日本によるさらなる制裁について問われ、林外相は25日に発表した措置を「速やかに実施していくということが大事だ」と述べた。その上で、主要7か国(G7)と連携してどういう対応が可能かということを検討していかなければならないとの認識を示した。
林外相は、27日夜、主要7か国(G7)での協議を予定していることを明らかにした。
また、林外相は、北朝鮮によるミサイル発射とウクライナ情勢との関連について、まだ情勢を分析していないが、「しっかり備えをもっていかなければならないという思いを新たにした」とも述べた。
これでは日本が有事の際に西側諸国が助けてくれる望みはさらに減っていると危惧する声が多数上がっています。
日本はロシアに対し、最大限強力な経済制裁をただちに実施を
ウクライナで暮らす人々のことを思い、この後にロシア軍により起きる事を思うと、あまりにも心が痛む、本当に「酷すぎる」としか言いようがない状況となっています。
日本は、外相や外務省の問題により西側諸国からの信頼も失いつつあり、高橋教授が指摘する通り、今の岸田内閣は米バイデン政権と連絡もろくに取れていない状態にまでなっています。この点は、高橋教授は安倍政権時代をよくご存じであり、その比較もあるため、特に強く感じられるポイントだと思います。
このような状況から、日本はこれから台湾や日本が中国共産党などによる攻撃や侵略を受けた折にも、日本を西側諸国が助けてくれる希望も失いつつあるのです。
岸田内閣は、この状況を挽回するためにも西側諸国と協調し、ロシアに対する最も厳しい経済制裁をただちに実施することが必要とされています。岸田内閣にそれができるか、大きな注目が集まっています。
PJA NEWSでは、この問題についての動きを今後の続報でも掲載していきます。
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動画:AMS
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動画:AMS
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※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について
現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。
PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。
そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。
※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。
The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)
TPN National News(英語版)
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