2020年1月3日 PJA NEWS)

タイ)「24時間テレビ」捏造疑惑、イッテQスタッフが制作!日テレ内部の声も

以下の、日本テレビ(代表取締役 会長執行役員 大久保好男・代表取締役 社長執行役員 小杉善信)の「24時間テレビ」がタイのコムローイに関して、ねつ造報道が行われた疑惑のニュースに続報です。

PJA NEWS)タイ)「24時間テレビ」捏造疑惑、やらせで寄付を募った日テレに批判 (2019年12月30日)
https://pattayaja.com/2019/12/30/8092/

(日テレ「24時間テレビ」で放送された街並みと、実際のN町の現地
写真:Tablo報道より)

前回記事の通り、このタイのチェンマイ県のN町でコムローイを上げさせていたのは、日テレの「24時間テレビ」だけでなく、日テレの看板番組「世界の果てまでイッテQ」も上げさせていました。

「世界の果てまでイッテQ」は昨年の2018年11月、ラオスやタイの奇祭をねつ造して大問題を起こしている番組です。

日テレは現在、タブロに対して回答で

「この企画は趣旨にご賛同いただいた地元の方々の協力があって、成立したものと考えております」

以上

日本テレビ社長室広報部

とのみ回答しているということです。

この日テレの24時間テレビのねつ造疑惑事件を受けて本日の2019年1月3日、タブロが続報を掲載し、この24時間テレビのねつ造疑惑事件の番組は、日テレの「世界の果てまでイッテQ」と同じ制作スタッフが作っていた事を報じました。

さらに報道では、日本テレビ内部の声をコメントを取得して掲載。
日テレ内部で、昨年末に週刊文春にイッテQの問題を出された際は早期に白旗を上げたのは、この24時間テレビのヤラセ疑惑を追及されないようにするためだったのが、tabloに報道され実態がばれてしまったという日テレ関係者のコメントも複数掲載されています。

Tablo)捏造ドキュメンタリー番組は『イッテQ』スタッフが作っていた! 日本テレビ『24時間テレビ』のヤラセ疑惑問題 (2020年1月3日)
P1 https://tablo.jp/archives/17513
P2 https://tablo.jp/archives/17513/2
P3 https://tablo.jp/archives/17513/3
P4 https://tablo.jp/archives/17513/4

上記報道の通り、もともとタイのチェンマイ県にあるN町はコムローイ禁止地区ですが、日テレの「世界の果てまでイッテQ」でコムローイを上げさせて、5000個ものコムローイを上げさせて撮影をしていたのです。この放送は、2010年8月15日に日本テレビで放送されました。

そこで、24時間テレビでも同じN町で撮影された事について、記事中は日テレ関係者が次のように語っている事が伝えられています。

「その約1年後、今度は24時間テレビが同じ禁止区域でコムローイをあげたのです。制作スタッフの論理としては『前回もあの場所でコムローイをあげることができたのだから、今回も同じように村人に依頼すれば感動映像が撮れるんじゃないか』ということでしょう。至極安易な発想ですよ」

そう。日テレのイッテQで撮影した場所がN町だから、安易に24時間テレビの感動ドキュメンタリーをも撮影したというのです。

記事はスタッフが同じと書いてありますが、タイのコーディネーター会社も同じ会社で、バンコクにある会社です。

記事では、この元ネタとなった昨年末に文春に報じられた、日テレのイッテQがタイのペッチャブーン県サイオン村で毎年行われているとされるカリフラワー祭りを放送していた事件も詳細を語っています。

タブロ記事中は”S村”という表記となっていますが、PJA NEWSでは昨年からサイオン村と記載していますので、そのまま記載します。以下は、2018年に撮影したサイオン村の写真の一部です。

日テレイッテQの”カリフラワー祭り”の撮影が行われた、タイのペッチャブーン県サイオン村入り口
サイオン村は世帯数約90の小さな村で、村民たちは”カリフラワーの収穫祭り”など無いと答えていた。
写真:PJA NEWS

サイオン村の中で、村民たちが”カリフラワー祭り”の撮影が行われたとする場所
参加した村民たちも、これが「祭り」として日本で報道されている事自体を、尋ねても知らなかった。
写真:PJA NEWS

問われる日本テレビの倫理観

日本テレビの内情を、本日のタブロ報道は次のようにコメントを紹介し伝えています。

「18年暮れに週刊文春が『イッテQ』のヤラセを報じた際、日テレはすぐに全面降伏をしたわけですが、それには裏があった。実は『(TABLOが報じた)〝本丸〟をこれ以上探られたくないため早々に降参した』というのが正直なところなのです。TABLOの報道を見て、日テレの制作スタッフたちは『この件がついに世に出てしまったか』と戦々恐々としていますよ」(日テレ関係者)

24時間テレビといえば、日本テレビ(代表取締役 会長執行役員 大久保好男・代表取締役 社長執行役員 小杉善信)のお家芸的看板番組だ。過去に〝感動捏造番組〟と揶揄されたことはあったが、ここまで露骨にヤラセが報じられたことは歴史上、初めてのことだった。現在、日テレ局内は報道について「このまま時がすぎるのを待つべきだ」「早期に事実関係を認めるべきだ」という2つの意見の間で揺れているという。

(画像はTablo報道)

日テレ「24時間テレビ」の放送内容のイラスト)日テレの「24時間テレビ」の今回のねつ造疑惑事件は、タイの文化だけでなく日本に深刻な被害を今も与えている東日本大震災の被災者を愚弄して虚偽の内容で番組を制作し、チャリティー番組として放送して、それに感動した視聴者から募金として金銭を募った事になります。

これが、実際には金で集めたタイの人々と制作したというのが実態では、イッテQよりも遥かに問題が大きく、許されるべきものではありません。

昨年から指摘されているイッテQの問題だけでなく、24時間テレビでもこのような酷い問題を起こし、さらに冒頭の通り、現在の一文のみを表には公表するのみという対応をしている事を考えると、日本テレビの放送を信用して見る事は、一般の視聴者にも出来なくなっていっています。

日テレは今日も日本でニュースをも報じていますが、この日テレのニュースは一般の人に、どこまで信用されるのでしょうか?

タブロ報道の24時間テレビのねつ造疑惑事件は、既に報道関係者などを中心に海外メディアも含めて話題となっています。
そのような中で、日本の民放キー局のメディアの対応として、大きな疑問が国際的に持たれています。

上記のタブロ記事の通り、日テレ社内は現在、早期に事実関係を認めるべきだという意見と、このまま時が過ぎるのを待つべきだという意見があると伝えられていますが、日本のキー局という大手メディアとしての倫理観が疑われてしまっている中で、そんな議論をしている場合なんでしょうか。

 

タイ世論でも、ワイズ問題により倫理観が問題視されている日本メディア

タイでは以下のワイズの問題により、タイ世論でも日本メディアの倫理観の問題が問題視されている中にあります。

この現状の中で日テレの問題も噴出していることから、ワイズや日テレのような一部日本メディアによる問題が、国際的な反響を引き起こしそうです。

PJA NEWS)タイ)ワイズの対応に批判殺到「タイの方々は日本人を楽しませる”物”ではない」 (2019年10月2日)
https://pattayaja.com/2019/10/02/6770/

(「週刊ワイズ」
発行:ライディーン社 代表:西岡良樹
画像はタブロより引用)

(画像は上記過去記事より)

<日本語版>
PJA NEWS)タイ)女性中傷のワイズ、タブロに回答せずツイート対応で報じられる

https://pattayaja.com/2019/10/18/7099/

<タイ語版>
PJA NEWS Thai)การวิพากย์วิจารณ์เรื่องการเปิดเผยภาพและชื่อของ หญิงสาวชาวไทย อาชญากรรมที่เกิดขึ้นในประเทศไทยเป็นเวลายาว นานด้วยฝีมือของ “WiSE รายสัปดาห์”

https://pattayaja.com/2019/10/22/7150/

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