2020年1月22日 PJA NEWS)
注意)タイ大気汚染深刻、バンコクは本日437校が休校
深刻となっているタイの大気汚染に続報です。
前回記事)
注意)タイ大気汚染深刻、バンコク、パタヤ、シラチャなど広範囲 パタヤで警告
https://pattayaja.com/2020/01/21/8338/
昨日の2020年1月21日は上記報道の後も、さらに大気汚染が悪化しています。
これを受けてバンコク都は子供たちの安全のため、437校の学校を本日、休校としました。
本日の2020年1月22日の朝、タイ大手英字メディアのBangkok Postが以下のように伝えています。
Bangkok Post)437 Bangkok schools closed for a day (2020年1月22日)
Bangkok Post)バンコクで437校の学校が休校
https://www.bangkokpost.com/learning/easy/1841154/437-bangkok-schools-closed-for-a-day
バンコク都ではAswin Kwanmuang都知事が今週月曜の2020年1月20日、PM2.5の濃度が75㎍/㎥を超えた場合は、子供たちの健康を守るための臨時措置として、学校は休校にする方針を語っていました。
昨日の2020年1月21日、バンコクの汚染スモッグによるPM2.5の濃度は52か所の観測地のうち50か所で、政府の安全基準である50㎍(マイクログラム)/㎥を超え、観測値は50~89㎍/㎥に達しました。
これを受けてバンコク都は本日、バンコクの437校の学校に休校とするよう命令し、学校は休校となっています。
これを受けて、子供や保護者からは安心のコメントが多く出ています。
しかしながら、PM2.5の汚染スモッグの問題が改善されない場合、長期間休校とするのか?それで教育の問題はどうするのか?といった疑問の声も上がっており、政府には抜本的なPM2.5の汚染スモッグの改善の取り組みが求められています。
報道されている概要は、上記の通りです。
パタヤでも、実際に肉眼で見る景色でも以下のように、スモッグが多い視界も悪くなるほどになっています。
(スモッグに覆われたパタヤ湾の様子
写真:The Pattaya News)
パタヤ、シラチャのPM2.5指数も深刻に!
大気汚染はバンコク全域は勿論、パタヤやシラチャでも深刻となっています。
本記事執筆時点の2020年1月21日午後1時30分過ぎの時点でも、以下のサイトでPM2.5の指数を見ると、バンコクは勿論、パタヤやシラチャに近いレムチャバンの測定値も非常に高くなっており、バンコクなど広範囲で深刻な状況が続いているのがわかります。
タイの大気汚染:リアルタイム気質指数ビジュアルマップ
http://aqicn.org/map/thailand/jp/
特に子供や妊婦、老人の方はご注意を!外出を減らし、外出の折はPM2.5対応マスクを
このPM2.5は特に子供さんや妊婦の方、ご老人の方などに危険なものです。
既報の通りバンコクでも警告もされており、できるだけ不要な外出を避け、外出の折はPM2.5の吸引を防ぐことができるマスクをつけるなど、出来る限り対策をされてください。
パタヤでも現在、汚染スモッグに覆われる中でせき込む人が多くなっている事など、心配する声も多く上がっています。
PJA NEWSでは以下に注意喚起を掲載しますので、大気汚染の影響を受けないようご注意下さい。
大気汚染による健康被害の注意
PM2.5を含む汚染スモッグの空気が、タイで公害として深刻化しています。
この空気を吸い込んでいると、PM2.5は呼吸器の奥の肺胞などに容易に入ってしまいます。
人間の体内に入った場合、粒子の大きい花粉など7μm以上の粒子状の物質は、咳やくしゃみにより体外に排出されますが、一般的に2μm以下の粒子状の物質の3割~6割は肺の最深部にまで入り込み、細気管支や肺胞に沈着します。こうなると、まず体外に排出されることはありません。
このように体内に沈着してしまうことから、長期間にわたり呼吸器が深刻な被害を受けてしまいます。
考えられる具体的なリスクとしては、特に呼吸器系の肺がんやぜんそく、気管支炎などのリスクが高まります。
特に体の小さい子供さんや、妊娠中で胎児のおられる女性の方などは、子供や胎児など体が小さい方がPM2.5による影響も受けやすく、かつ体内への沈着により影響を長期間受けてしまうので、より注意が必要です。
汚染スモッグの酷い折は、外にいる時はマスクの着用などが必要ですが、通常のマスクでは超微粒子のPM2.5は防げません。
N95マスク(*1)や、日本のDS1(*2)のように、PM2.5を防ぐことができるマスクを着用される事が必要です。
*1:米国の規格に基づきNIOSH(米国労働安全衛生研究所)が定めた規格。
*2:日本の厚生労働省が定めた規格。DS1やDS2などの種類がある
DS1は日本の規格のため、タイでPM2.5対応マスクを購入の際は「N95マスク」と言われる方が、伝わりやすいです。
PJAでも、会員の方でお子様や妊婦の方がおられるご家族の方などで希望者の方に、在庫限りですがPM2.5対応マスクのプレゼントなどをしています。
また、PM2.5対応マスクなどを会員の子供たちに寄付してくださる法人、個人の方なども募集しています。
御連絡は、PJA事務局にお願いいたします。
タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。