PJA NEWS2018年11月14日

日テレ「イッテQ」がタイでも”カリフラワー祭り”をねつ造!?日テレは謝罪

先週から海外も含めた問題となっている、週刊文春がスクープした日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」の祭り企画ねつ造疑惑。

これについて本日先ほど、文春オンラインが新たなスクープを報じました。

文春オンライン:2018年11月14日
「イッテQ!」タイ・カリフラワー祭りにもデッチ上げ証言 日テレが謝罪
http://bunshun.jp/articles/-/9660

上記は、明日発売される週刊文春の予告編です、詳細は明日発売の文春を読むと把握できるはずです。

イッテQ!は昨年2月の放送で、このカリフラワー祭りとは、タイのペッチャブーン県のサイヨン村という小さな村で、カリフラワーの収穫を祝うという趣旨で”毎年行われている祭り”として放送していました。

この放送では、お笑い芸人の宮川大輔とNEWSの手越祐也が出演し、サイヨン村で”カリフラワー祭り”に”参加”する様子が放送され、視聴率は22.2%という高視聴率をたたき出していました。

しかしながら、タイ在住の日本人が多くいる日本人会でも、こんな”カリフラワー祭り”なんて、誰も聞いた事がありません。

そもそも、このサイオン村というのはタイのペッチャブーン県にあり、村の村長によると世帯数わずか90世帯前後の小さな村です。

その村の人たちは、さすがに毎年こんな祭りをやっていれば、祭りの事は知っているはずです。

サイヨン村の入り口(タイ王国ペッチャブーン県)
写真:PJA NEWS

そして、イッテQが収録し報道した”カリフラワー祭り”の会場も、この村の中にありました。

村民たち複数が、イッテQの”カリフラワー祭り”の収録が行われたと証言した場所。
写真:PJA NEWS

明日の文春では、この”カリフラワー祭り”の実態なども明らかとなりそうです。

 

タイの日本人社会では、以前からイッテQの海外取材はタイでの取材が多く、そこで収録、報道された多くの番組には、現地在住の日本人からも祭りの時期や場所が違ったり、そもそもそんな祭りは地元のタイ人に聞いても知らないようなものであったりして、疑問の声が多く聞こえていました。

だからこそPJA NEWSでは当初から、ラオスにとどまらない問題となる可能性がある事から、本ニュースに特に注目して取り上げてきました。

 

日本テレビの”イッテQ”の位置づけは”ドキュメンタリーバラエティー”であり、モットーは”ウソとヤラセの完全排除”という番組です。

過去にはイモトアヤコが本気で登山にチャレンジするなど”本物”を感じる企画があり、それで人気となった番組です。

その位置づけで、ギャラクシー賞などテレビ業界の賞も受賞しています。

これが、例えば映画のインディージョーンズなどのように、空想の物語を前提とした番組ならフィクションでいいのですが、この位置づけのイッテQは、そのようなフィクションではありません。

この”ドキュメンタリーバラエティー”番組のイッテQで、ありもしない海外の文化や祭りをねつ造していたとなっては、フェークニュースと海外から言われるべきものです。

 

そして忘れてはならないのは、日本も含めてどの国にも、その国の歴史や文化というものがあり、そこに根差したものが世界各地の祭りとなっているということです。

当然ながら、そこにはそれぞれの国民の誇りがあります。

それを日本の大手テレビ局が、ありもしない海外の文化や祭りなどをねつ造して放送していたのでは、とんでもなく大きな問題となるのです。

ましてやPJA NEWSでも多く取り上げてきたように、タイでも今は海外からタイについてのフェークニュースは大きな社会問題となっている中です。

過去記事)2018年10月15日
PJA NEWS)プラユット首相、旅行者からの信頼を得られるよう指示
https://pattayaja.com/2018/10/15/%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%88%e3%82%8a%e3%83%97%e3%83%a9%e3%83%a6%e3%83%83%e3%83%88%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%80%81%e6%97%85%e8%a1%8c%e8%80%85%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%ae/

過去記事)2018年11月6日
バンコクで人肉レストラン!?フェークニュースで問題に
https://pattayaja.com/2018/11/06/pja-news%e3%83%90%e3%83%b3%e3%82%b3%e3%82%af%e3%81%a7%e4%ba%ba%

イッテQのねつ造疑惑問題は現在、海外でもラオス政府が問題視している事が報じられていますが、今回のタイでの”カリフラワー祭り”の撮影でも疑問があります。それはタイの撮影許可を得る際に、これを”毎年の祭り”として申請して取得していたのか?という疑問です。

タイの当局は観光局などになるでしょうが、本当に”毎年の祭り”として申請されていれば、当局は”いや、そんな祭りは存在しませんから”と、撮影を許可しない判断ができたはずです。

これが祭りではなく虚偽の内容での申請となっていれば、それを日本で、毎年の祭りという異なる内容で大手テレビ局が放送していた事になり、その場合はタイでの違法性の懸念が出てくるのではないでしょうか。

既に本ニュースは海外の政府も問題視している事で、海外メディアも大きく注目するニュースとなっています。

 

日本のメディアの方々の一部には、海外の文化などをねつ造する事を問題とも思わない人がいる事を感じており、それが日本メディアの問題の一つだと感じています。

海外メディアの視点などがないから、こんな意識になってしまうのでしょうか。

これは、その一部の日本のメディアの方が改めなければならないと思います。

 

日本の大手テレビ局発の、海外文化のフェークニュース騒動となった本ニュース。

タイの文化、祭りのねつ造疑惑として、今後は海外からの注目も大きくなりそうです。

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