2020年3月18日 PJA NEWS)

トランプ大統領は「中国ウイルス」!その背景を表す秀逸な風刺漫画

世界的に感染が広がる武漢ウイルスについて、以下の記事に続報です。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い(2020年3月16日)
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

アメリカのトランプ大統領は、新たに「中国ウイルス(Chinese Virus)」という表現をツイートで行っています。

(米国トランプ大統領
写真:米国大統領官邸<ホワイトハウス>)

例えば以下は昨日のトランプ大統領のツイッターのツイートですが、「中国ウイルス(Chinese Virus)」と表現しています。

 

これについて中国政府は再度反発。

この様子を日本の公共メディアのNHKが昨日の2020年3月17日夜に次のように伝えています。

NHK NEWS WEB)トランプ大統領の「中国ウイルス」投稿に中国が反発 (2020年3月17日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200317/k10012336191000.html

トランプ大統領は日本時間の17日朝、ツイッターに「アメリカは中国ウイルスの影響を特に受ける、航空会社などの産業を強力に支援する」と投稿しました。

これについて中国外務省の耿爽報道官は、17日の記者会見で「新型コロナウイルスを中国と結び付けるのは中国に汚名を着せるもので、強い怒りを表明し断固反対する」と強く反発しました。

そして「アメリカ側には直ちに誤りをただし、中国へのいわれのない非難をやめるよう求める」として、こうした表現を使わないよう求めました。

新型コロナウイルスをめぐっては先週、中国外務省の趙立堅報道官がツイッターで「ウイルスはアメリカ軍が中国に持ち込んだものかもしれない」と投稿したのに対し、ポンペイオ国務長官が16日、習近平指導部の高官と電話で会談して、強く抗議するなど米中の間で非難の応酬が続いています。

この中国の反発に対し、アメリカのトランプ大統領は会見で記者から質問されると「発生源は中国だと明確にする必要があった、正確な表現だ」と答えています。

以下の前回記事の経緯で報じた通り、ポンペイオ国務長官などが連呼する「武漢ウイルス」よりも、より広い表現の「中国ウイルス」という表現となっています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い(2020年3月16日)
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

トランプ大統領は米国民の一定の民意を表していると思いますが、とはいうものの、地名でもなく、さすがに中国人をも意味するChineseとまでいうと民族差別的だという意見も出ています。

とはいうものの、このように中国共産党政府に言いたくなる民意には理由があります。

その理由が、わずか1枚の絵だけでわかる秀逸な風刺漫画がありました。

Newsweek日本語版の以下URLの漫画が、まさにこれです。ぜひ、見てみて下さい。

Newsweek日本語版)「世界は中国に感謝すべき!」中国が振りかざす謎の中国式論理https://www.newsweekjapan.jp/satire_china/2020/03/post-30.php

新型コロナで倒れ、人工呼吸器もつけて必死の治療を受けているのは、地球です。
これは地球全体を表していますから、読んでいるあなたも、その大切な家族も、勿論筆者も、皆があてはまります。

そこに、この新型コロナの発生源で、研究所から漏洩して広めたのではないかと強く疑われている中国共産党を表す人間が、病室の患者をつかんで、こう求めているのです。

「快点起来说谢谢中国!
(さっさと起きて「中国ありがとう」と言え!)」

この風刺漫画は、中国共産党政府が世界全体に対して行っている事を端的に表していて、それを米国含む海外がどう感じるかまでをも伝えています。

中国共産党は、中国の武漢で発生したウイルスを、今になって発生源は中国ではない!ウイルスは武漢に米軍が持ち込んだ!米国のせいだ!と主張し、さらに「中国に感謝しろ!」と要求してくる。

これを、米国でも被害が広がって、多くの人が大切な人を失ったり、楽しいイベントも台無しになったり、経済も崩壊してしまっている時に、要求してきているのが中国共産党なのですから、どれほど酷い対応かが伝わります。

そんな中国共産党のあまりの酷い要求を拒絶し、ウイルスの発生源を明確にする呼称にすることには、一定の民意が得られるのです。

「中国ウイルス」、「武漢ウイルス」、「COVID-19」適切な呼称は?

上記の説明の上で、ここからは筆者の見解です。

前回記事で指摘した通り、「COVID-19」という、中国の影響下にあるWHOが推奨した覚えにくいだけの感染症名称は、使う理由そのものがありません。

次に、米国政府側のポンペイオ国務長官などがこれまでに使っている、発生地の地名の「武漢」を表す「武漢ウイルス(Wuhan Virus)」。これは誰でも連想もしやすく、覚えやすい呼称だと思います。

これについて、WHOが言う「病名に地名がつくのが差別や偏見を生みかねない」について言うなら、じゃぁ例えば「日本脳炎」は日本に対する差別や偏見を生んで、この名称により苦しんでいる日本人たちが日本に多くいるのか?WHOは日本人のために日本脳炎の名称は変更したのか?という話となります。
当たり前ですが、そんな差別や偏見なんて、日本人でも見た事もありません。

厚生労働省)日本脳炎
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou20/japanese_encephalitis.html

この「武漢ウイルス」もしくは武漢コロナという名称なら、武漢という発生源が名称となることで、覚えやすい等に加えて、この発生源をプロパガンダ主張でねつ造しようとする中国の牽制にもなるという意味で、米国側としてもより適切で良い名称ではないでしょうか。

では、米国トランプ大統領が使っている「中国ウイルス(Chinese Virus)」という表記が適切かどうか?については、流石に「中国人(Chinese)」という民族をも表す表現で、民族差別になりかねず、中国の要求内容などを考えると気持ちはわかるものの、適切とは言えないと思います。

一つ冷静になって欲しいのですが、中国の国内、中国人同士でも、この中国共産党政府の「中国に感謝しろ」と世界に要求する行為は、傍若無人すぎるという意見もあるぐらいなんです。

中国は共産党の一党独裁国家であり、共産党員は中国内のわずかでしかなく、大部分の中国人は武漢の人も含めて、中国共産党政府の支配の下で、この武漢ウイルスでも同様に苦しめられているのです。

なのに、中国人全体、ひいては日本人も含むアジア人への差別意識につながりかねない内容は、適切とは言えないでしょう。

武漢の一般の人の生活がどのような状況なのか、わかりやすいBBCのニュース動画があります。

以下を見てもらうと、「中国ウイルス(Chinese Virus)」とまでは言うべきではないと思う理由が伝わりやすいと思います。

BBC)泣き叫ぶ妻、ネットで助け求める人も……新型ウイルスで封鎖続く中国・武漢 50日間の記録
https://www.bbc.com/japanese/video-51885797

最後に)前回記事でいただいた台湾からの反響

前回記事について、台湾の方々からPJA NEWSに反響がありました。

台湾では、中国の影響力の大きいWHOはそもそも加盟できないでいる。

だから当初から変わらず、米国のポンペイオ国務長官と同様に「武漢ウイルス」と表記する事が多い。

でも日本のメディアは、別に中国共産党政府の指示に従わなければいけないわけでもないのに、あのWHOが推奨する「COVID-19」なんて名称を多く使うようになり、武漢という言葉を使う事がほとんどなくなってしまった、という反響でした。

米国だけでなく台湾も、同様な表記をしているのです。
ますますもって、こんな「COVID-19」なんて呼び方をする必要が日本のメディアにあるのか?
強い疑問を感じます。

※前回記事はタブロでも、上記の台湾からの反響なども含めてリライトして配信、Line Newsなどでも掲載されています。

Tablo)なぜ「武漢ウイルス」と「COVID-19」と呼び方が2つもあるの? パンデミックをアメリカのせいにする中国に米政府が激怒
https://tablo.jp/archives/19914

Line News)なぜ「武漢ウイルス」と「COVID-19」と呼び方が2つもあるの?
https://news.line.me/article/feed/78cdfab777d8

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