2020年4月18日 PJA NEWS)

続報:タイ)本日新規感染者はやや増加し33人、来週政府は規制緩和を検討

以下記事に続報です。

速報:タイ)本日新規感染者はやや増加し33人、来週政府は規制緩和を検討
https://pattayaja.com/2020/04/18/10409/

中国の武漢から広まっている新型コロナウイルスの「武漢ウイルス」について、本日の2020年4月18日の朝、タイの保健省と疾病管理局は定例会見を開きました。会見で、新たな感染確認者は昨日の28人から、やや増加し33人となった事を発表しました。武漢ウイルスによる新たな死者は確認されていません。

(NBT報道)

これにより、累計感染者数は2733人、累計死者数は47人のままとなりました。

次に、新規感染確認者数の内訳をお伝えします。

累計感染者2733人のうち、すでに1787人は既に回復、退院しています。

新たに回復、退院した患者が増加したことで、現在治療中の患者数は899人に減少し、今日は900人を下回りました。

本日の新規感染確認者33人の内訳は以下の通りとなっています。16人は、これまでの感染者の親近者でした。

グループ1

12人:これまでの感染者の親近者

2人:海外からの帰国者

2人:人込みの中での感染者

4人:感染地域での勤務、居住者

1人:医療業務従事者

10人は感染経路調査中

グループ2

2人:クラビ県での検疫隔離施設での感染確認者

上記が概要です。

現在、タイでは感染者の周辺はもちろん、外国人の多いパタヤやプーケットで出入りを制限しての大規模検査を実施していますが、新規感染確認者の数は低下しており、抑え込みにかなりの効果を出しつつあります。

このようにタイ国内で抑え込みに成果が上がる中で、以下既報の通りPJAの事務局があるパタヤのあるチョンブリ県では、来月の2020年5月1日から、状況が悪化しなければ多くの業種について閉鎖命令を解除する事を予定しています。

タイ)チョンブリ県が家電販売を許可、5月1日から多くの業種が営業再開予定に!
https://pattayaja.com/2020/04/15/10268/

また、本日の2020年4月18日の朝、タイのNBTは、タイ政府の報道官が来週に武漢ウイルスの感染防止のための規制について、緩和を検討して決定する予定であることを伝えています。

(NBT報道)

引き続き、まずはタイ国内での感染の防止と抑え込みにより、普通の生活に少しずつでも戻れるようにする事が皆に求められています。

外国人への嫌悪感の高まりの可能性に懸念

PJAの事務局があるパタヤでも、一部外国人が感染を広げているという認識が広がっていることから、日本人を含む外国人全般への印象が悪化しており、それによる問題なども既に相当数が把握されています。

参考記事)
タイ)日本人は出ていけ、刺身には菌!理解を求め梨田大使が手紙
https://pattayaja.com/2020/03/20/9347/

これは出入り制限まで実施されているパタヤを含めて、タイ全土で同様の状況となっています。

日本社会においては、以下記事の通りバンコクなどで、一部の”日本メディア”がタイ人女性を誹謗中傷する記事を出し、日本人が読んでいるという問題もタイで広まっており、日本人への感情が悪化しています。

<PJA NEWS日本語版>
タイ)ワイズの対応に批判殺到「タイの方々は日本人を楽しませる”物”ではない」

https://pattayaja.com/2019/10/02/6770/

<PJA NEWS タイ語版> (タイ語版は、こちらを御紹介しています。)
(สำนักข่าวไทย) นิตยสาร WiSE รับมือกับคำวิจารณ์มากมายเรื่อง “คนไทยไม่ใช่ของเล่นของคนญี่ปุ่น”
https://pattayaja.com/2019/10/09/6939/

タイ)女性中傷のワイズ、タブロに回答せずツイート対応で報じられる
https://pattayaja.com/2019/10/18/7099/

(「週刊ワイズ」
(発行社:ライディーン社 代表:西岡良樹)
公式ツイッターのツイート
画像はタブロ報道より引用)

日本人としては、誤解を招かないようにするためにも、より一層の良識ある行動が求められています。

タイと同程度の感染だった日本は感染が爆発的に増加中、ようやく休業要請など実施するも・・・

2020年4月6日に、筆者は日本の方向けに以下の記事をタブロに掲載しました。記事はLine Newsをはじめ、日本のニュースポータル等に配信いただいています。以下に過去記事を再掲します。

以下記事の通り、4月6日頃までは同程度の感染だった日本とタイを比べると、その差が甚大となっています。

日本ではようやく政府が本腰を入れて感染防止を行おうとしているものの、政府が医療崩壊をさせずに感染を防ぐことができるかどうか、現状をとても心配しています。

日本政府には、日本国民を本気で守るために、さらに本腰を入れた感染防止策の実施と、国民の生活の保護が緊急で必要です。

タブロ)海外から見た日本政府の異様な鈍さ、“ゴーストタウン化”したタイはようやく感染者数を減らすことに成功
https://tablo.jp/archives/20740
https://tablo.jp/archives/20740/2
https://tablo.jp/archives/20740/3
https://tablo.jp/archives/20740/4
https://tablo.jp/archives/20740/5

エキサイト配信版)
https://www.excite.co.jp/news/article/Tablo_tablo_20740/

記事を書いたのは2020年4月6日。

この時点での武漢ウイルスの累計感染者数はタイが2220人、一方の日本は3880人(クルーズ船の感染者数を除く)で、両国の人口比などを考えると、およそ同程度ぐらいと考えられる感染者数でした。

しかしこの頃から、新規感染者の増加状況で「大きな差」が生まれていました。

タイは同日の4月6日の新規感染確認者数は51人、前日の102人と比べて半減していましたが、一方の日本では東京都だけで4月4日に117人、5日に143人の新規感染確認者が確認され、連日100人を超える感染者が出ていました。

同日の4月6日に東京都の新規感染確認者は83人となりましたが(日曜日の集計が出ていないという理由もあります)、83人でも、タイ全土の同日の新規感染確認者の51人と比べて遥かに多い状況となっていたのです。

タイでは集団感染を防止するために、3月17日にはバンコクで、エンターテインメントや、夜の街のナイトクラブなどの閉鎖命令が出されました。

タイのバンコク以外の各地でも同様の命令が出され、映画館やスポーツ施設、バー、カラオケ店、ナイトクラブ、マッサージ屋など、飲食店以外は全面的に営業禁止命令が出されたのです。

閉鎖された夜の街はゴーストタウンのようになり、その様子を撮影し伝えた写真や動画などには大きな反響も出ています。3月18日の段階で、ここまでの措置をタイ政府は講じていたのです。

(2020年3月18日夜
ナイトスポット閉鎖がされた初日の夜
パタヤの繁華街ウォーキングストリート
写真:The Pattaya News)

それでも感染の拡大が止まらなかった為、3月26日にはタイ政府は非常事態宣言を発令。飲食店も店内での飲食を禁止しテイクアウトのみとし、外国人の入国禁止、タイへのフライトも禁止する措置も講じ、タイ全土で夜10時から朝4時まで外出禁止命令も出されています。

これによりパタヤでも繁華街のウォーキングストリートはゴーストタウンのようになりました。

以下は3月25日未明にThePattayaNewsの取材班により撮影された動画ですが、変わり果てた夜の街の姿に大きな反響を呼んでいました。

パタヤ)武漢ウイルスで営業中止!閑散とするウォーキングの動画に反響
https://pattayaja.com/2020/03/25/9471/

 

ここまでの禁止措置をタイ政府がして、4月6日のタイでの新規感染確認者は低下していたのです。

もちろん、タイもこの後に、また感染拡大をするかもしれません。しかしながら現段階では、感染スピードが落ちたことで、なんとか医療崩壊はせずに済んでいます。

一方で、これと比べるとあまりに酷いのが、日本政府の対応の遅さです。

タイも含めた諸外国の対応と比べると、日本政府が4月6日になって、東京だけでも新規感染確認者が143人にもなった翌日に、ようやく「緊急事態宣言」を行う意向を固めて翌日に宣言を発出というのは、驚くほど政府の対応が遅いものです。

結果、今月初旬まではタイと同程度の感染状況だった日本では、感染の急拡大が続いています。

昨日の2020年4月8日には日本国内の新規感染確認者は500人を超えてしまいました。

本日の4月9日には累計感染者数は5000人を超え、感染経路が不明な新規感染確認者の割合は直近1週間の4月2日~8日の集計で、東京都で64.7%、大阪府で73.2%を超えてしまっており、大部分が感染経路も不明となってしまっています。

日本政府は、同程度の感染状況だったタイと比べても、あまりにも打つ手が遅い。

しかも、東京と似て人口も密集し、電車などの公共交通網も発達した米国のNYでも、爆発的な感染をして医療崩壊が起きており、多くのNY在住の日本人からの警告も伝えられているのに、それでこの遅さは、あまりにも無策でしょう。

さらに驚かされるのは、日本政府の姿勢です。

4月4日には日本の佐々木紀国土交通政務官(自民党)がツイッターに「感染拡大を国のせいにしないで下さい」などと書き込み、大きな問題となりました。

日本政府の政務官が、日本政府のこの対応の遅さの挙句に「日本政府の責任にするな」と日本国民に求めたのは、にわかに信じがたいほどに酷い態度です。

日本政府が、同様の感染状況で東南アジアの中進国であるタイ政府と比べても、あまりにも遅くぬるいと感じさせられる対応を散々に行って感染拡大をさせている最中に、政府の政務官が「政府の責任にするな」と国民に求めるとは!

日本でこの対策をできるのは、日本政府以外にどこがあると思っているのでしょうか。
筆者も日本人ですから、日本には家族も多くの友人もおり、日本には大切な人が多数います。日本政府は、その日本国民を守る気すらもないのか!? と驚かされたニュースです。

この後の感染の拡大と被害状況がどうなるかは、まさに今、日本でも政府がどこまで迅速に抑え込む事ができるかにかかっているのです。

そのためには、既に感染が爆発しているNYなど欧米のケースも参考となります。NYの医療崩壊した現場などから必死に日本を助けるために状況を伝えようとしている人の声を、日本はもっと真摯に聞かなければいけません。その上で、同レベル程度の感染状況と考えられるタイと比べても、既に本日時点で大きな新規感染確認者数の違いが出ている事をも理解して欲しいと思います。

日本は現在、日本の医療現場からも医療崩壊を危惧する声が溢れています。

それなのに日本政府は、一昨日まで緊急事態宣言すらも出さずにいたのです。一般の人には今でも電車通勤をさせ、お花見までさせていたのです。これでは感染者数の爆発的な増加が抑えられるわけもありません。

日本が医療崩壊に至らず、感染のスピードを抑え込めるかどうか、まさに今、瀬戸際にあります。

日本政府の全政治家と各当局の全担当者に、外国のケースと比べても現時点で大きな差が出ている事をも理解し、責任ある迅速な対応をして日本国民を感染爆発と医療崩壊の危機から助けて欲しいと強く願います。

(PJA<パタヤ日本人会>より)

武漢ウイルスはPJAの事務局があるパタヤを含むチョンブリ県でも、感染が拡大しています。皆様くれぐれもご注意下さい。

PJAでは現在、会員の方で子供さんがおられる家庭向けに、日本メーカー製のN95マスクのプレゼントをしています。

PJA会員で対象の方は、PJAの事務局へ連絡し御予約の上で、お受け取りをお願いします。

またPJAでは、PJA会員の方で帰国やビザなどでご要望があられる場合は、PJA事務局で御相談をお伺いして、個別に情報提供等を含めた御支援をしています。PJA会員の方でご要望の方は、事務局に連絡し御予約の上で、御相談下さい。

※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について

現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。

そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

本ニュースの元記事のタイ語版、英語版等は、以下でご覧下さい。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

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