2020年5月23日 PJA NEWS)

米海軍、太平洋上でレーザー兵器による無人機破壊に成功(動画付き)

中国の軍事的威圧が続いているインド太平洋地域で、米海軍と同盟国による、各国の航行の自由と安全保障のための取り組みが行われている以下のニュースに続報です。

前回記事)米海軍第七艦隊、空母2隻がグアム、佐世保を出航!
https://pattayaja.com/2020/05/21/11498/

2020年5月16日、米海軍太平洋艦隊のサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦であるUSS Portland(LPD-27)は、太平洋上でレーザー兵器により、無人機を破壊する事に成功しました。昨日の2020年5月22日、米海軍太平洋艦隊が発表しました。

(2020年5月16日
太平洋上でレーザー射出を行う
USS Portland(LPD-27)
写真:米海軍太平洋艦隊提供)

レーザー兵器は米軍の新型兵器の一つで、連続で高速に射出できるようにする事で、従来の兵器では難しかった敵の無人機や小型機、小型艦艇が相手でも、高い精度で高速に攻撃する事が可能になる事が期待されています。

レーザー兵器は従来型の兵器とは全く異なる事から、戦闘の形を大きく変える力があると期待されています。

このUSS Portland(LPD-27)が太平洋上で2020年5月16日に行ったレーザー兵器の射出実験について、米海軍太平洋艦隊は、実際にレーザーを射出する動画、破壊された無人機などの映像を公開しました。

その動画が以下のものです。

現代はドローンを含め、UAVが急速に増加、進化している事から、空中、海上、陸上のいずれの戦闘も大きく形が変わる時期にあります。それに対応してレーザー兵器の投入など、新型兵器への期待が高まっています。

以下の過去記事でお伝えした通り、現在は最新鋭戦闘機とされるステルス戦闘機のF-35も「最後の有人戦闘機」と言われるほどで、今後は戦闘機も急速に無人化されています。そもそもF-35自体も2006年の時点で、無人で操縦する無人機とする計画の提案がロッキードマーティン社から行われているほどです。

今後は、戦闘機も戦車も無人機が当然で、それを迎え撃つのがレーザー兵器という時代になっていくのでしょう。

この次の時代の戦闘に向けた技術開発に、各国がしのぎを削っています。

タイ)米軍F35B、コブラゴールドでUSS Americaへの着艦の動画!
https://pattayaja.com/2020/03/07/9049/


(2020年2月26日
USS Americaにて
着艦するF-35B Lightning II
動画:米海軍太平洋艦隊)

ちなみにレーザー兵器だけでなく、米海軍ではレールガン(超電磁砲)兵器の実用化も進められています。

先月の2020年4月24日にインド太平洋方面に配備された最新のステルスのミサイル艦USS Zumwalt(DDG 1000)もレールガン(EMRG)を今後搭載の見込みです。Zumwaltは現状のロケットアシスト砲のAGS 155mm砲の次の段階としてレールガンの導入が見込まれています。

米海軍の最新ミサイル艦USS Zumwalt(DDG 1000)、太平洋方面へ配備! (2020年4月26日)
https://pattayaja.com/2020/04/26/10771/

(2020年4月2日
米国ハワイ真珠湾基地にて
USS Zumwalt(DDG 1000)
写真:米海軍広報専門官Holly L. Herline)

ミサイル艦もステルスになり高速移動ができるようになると、Zumwaltのような形になって、そこで使われるのがレーザー兵器やレールガンとなると、なんだか戦闘が昔のアニメの”ガンダム”みたいな世界になってきた感がありますね。

中国は武漢ウイルスにより各国が苦しむ中で、これを利用して軍事的威圧を強めています。このよう中で、米海軍は新型兵器の開発も急ぎ、中国の脅威を牽制し、各国の安全と航行の自由を確保するための取り組みを行っています。

以下記事の通り、中国は日本にも尖閣沖の日本の領海へも連続して侵入を行い、さらに日本に抗議をしている最中にありますから、日本も当事者として、領土、領海、国民を中国の軍事的威圧から守ることが喫緊の課題となっています。

中国、尖閣沖の中国公船の領海侵入について日本に抗議! (2020年5月11日)
https://pattayaja.com/2020/05/11/11258/

米海軍の新型LCS、南シナ海で海洋採掘を中国の軍事的脅威から守る
https://pattayaja.com/2020/05/13/11304/

※PJAの事務局では、非売品の米海軍の情報誌を保有しています。より詳細な情報に個人的な興味があるPJA会員の方は、情報誌の範囲までなら公開されていますので、事務局へ御連絡の上でご覧になってみて下さい。

また、2020年2月に来泰した米海軍第七艦隊の最新の実質空母の強襲揚陸艦USS America(LHA6)のオリジナルステッカーなども子供向けにありますので、欲しい会員の方のお子様などおられましたら、事務局に御連絡下さい。

尚、来月にはタイでは米軍とタイ軍などによる合同軍事演習”CARAT”が予定されており、パタヤにも米軍が来てくれる予定ですが、今回は武漢ウイルスの感染防止のため、PJAとして参加する米軍とのイベントは現状は予定しておらず、PJA NEWSとしての取材のみを実施の予定です。
イベントについては、
ウイルスの問題がある程度以上落ち着くのを見てから、改めて企画をしていきたいと思います。

米軍、タイ軍と6月に合同演習CARAT実施へ パタヤで慈善活動も
https://pattayaja.com/2020/05/13/11302/

日本においては、国防の問題を認識する事が必要

中国の武漢から広がっている武漢ウイルスにより、現在は日本や米国の一般市民にも甚大な被害が出ています。同時に米軍にも大きな被害が出ており、在日米軍においても高官も含めて感染者が多く出ています。しかし、このような折も中国共産党政府によるアジアへの覇権主義が止まるわけではありません。むしろ軍事的挑発は高まっており、国防においての危機を迎えています。

日本としては非常に心配される現状となっていますが、日本では多くのメディアがこのような国防の問題を大きく取り上げる事は少なく、国民で議論をする以前に、そもそも多くの日本国民は、このような問題が起きている事を知らない状況にあります。

このように、そもそも知らないからこそ議論すらもしていない事が、日本の国防においての大きな問題ではないでしょうか。
その意味で、河野防衛相が日本国民に伝えようと取り組みをしているのは、まさに今の日本に必要な取り組みです。

このような中国共産党政府の動きを牽制し、インド太平洋地域の安全を確保するために、米軍と日本の自衛隊による尽力が現在も行われています。PJA NEWSでは出来るだけ積極的に、このような問題や取り組みについても掲載しています。

以下にPJA NEWSの過去記事として、日本と米国を守るために尽力する米軍や日本の自衛隊の取り組みを伝える記事や、この中国共産党政府に侵略された国の人がどうなったかを伝える記事などの過去記事を掲載します。

東シナ海で米軍実質空母Americaと海自あけぼのが日米合同訓練!中国を牽制
https://pattayaja.com/2020/04/12/10163/

アンダマン海で米海軍Gabrielle Giffordsと海自てるづきが日米共同訓練
https://pattayaja.com/2020/04/09/10060/

中国共産党に侵略された悲惨、その告発を日本人が漫画に(漫画付き)
https://pattayaja.com/2019/09/09/6254/

”中国に消された”国の実情を漫画に!「その國の名を誰も言わない」
https://pattayaja.com/2019/09/23/6560/

新疆ウイグル、収容者数百人を目隠しで護送か、動画流出(動画付き)
https://pattayaja.com/2019/10/07/6890/

タイ)独占取材!米軍の慈善活動に自衛隊が参加、米軍から称賛の声
https://pattayaja.com/2020/02/27/8838/

 

<日本語版:漫画>
「私の身に起きたこと」
~とあるウイグル人女性の証言~ (2019年8月31日)

漫画は以下から自由にご覧いただけます。
https://note.mu/tomomishimizu/n/nfd4c33d0fcdf
(作者の清水ともみさんから許可を得て掲載しています)

「その國の名を誰も言わない」
作:清水ともみ
上記をクリックすると漫画のページに移動します。
(作者の清水ともみさんから許可を得て掲載しています)

(PJA<パタヤ日本人会>より)

武漢ウイルスはPJAの事務局があるパタヤを含むチョンブリ県でも、感染が拡大しています。皆様くれぐれもご注意下さい。

PJAでは現在、会員の方で子供さんがおられる家庭向けに、日本メーカー製のN95マスクのプレゼントをしています。

PJA会員で対象の方は、PJAの事務局へ連絡し御予約の上で、お受け取りをお願いします。

またPJAでは、PJA会員の方で帰国やビザなどでご要望があられる場合は、PJA事務局で御相談をお伺いして、個別に情報提供等を含めた御支援をしています。PJA会員の方でご要望の方は、事務局に連絡し御予約の上で、御相談下さい。

※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について

現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。

そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。

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