2020年10月29日 PJA NEWS)

タイ)高速鉄道建設、タイ政府が中国政府と契約し署名式典

以下の、タイの高速鉄道のうち、バンコク~ナコンラチャシマの総延長約253キロを結ぶ路線に、中国の高速鉄道を導入する計画について続報です。

タイ高速鉄道)タイ、中国と高速鉄道建築の加速に合意 (2019年4月27日)
https://pattayaja.com/2019/04/27/4147/

昨日の2020年10月28日、タイ政府は中国政府と、タイ高速鉄道のうちバンコク~ナコンラチャシマの総延長約253キロを結ぶ路線について、建設を加速する契約に署名しました。バンコクでは契約への署名式典が執り行われ、タイのプラユット首相も出席しました。

タイの全国ニュースを伝えるTPN National Newsが伝えています。

(2020年10月28日
バンコクで、中国政府とタイ政府の署名式典
写真:TPN National News報道)

昨日の2020年10月28日、バンコクでタイ政府と中国政府は、タイのバンコクから東北部のナコンラチャシマを結ぶ総延長約253キロの路線について、建設に必要な購入などを含む契約を締結し、この契約の署名の式典が行われました。

タイのプラユット首相も式典に参加し、タイ政府と中国政府の署名を称えました。

タイ政府によると、このタイの高速鉄道の建設は輸送能力の飛躍的な向上に加え、経済的な効果も巨大な規模で見込まれています。

タイ政府の報道官は、この開発によりタイ政府と中国政府の関係の強化につながり、タイ政府としては最優先で進めていく方針を語っています。

この計画ではタイのバンコクからナコンラチャシマの総延長約253キロの路線に6駅を設置、中国の高速鉄道を導入する計画となっています。

報道されている概要は上記の通りです。

タイの高速鉄道については以下記事の通り、これまで多数の路線が計画されてきました。

タイ高速鉄道で唯一実現性の高いEEC路線、政治と現実に隔たり (2018年11月1日)
https://pattayaja.com/2018/11/01/759/

これら各路線の中の一つで、タイ政府が中国政府と計画しているバンコク~ナコンラチャシマの総延長約253キロを結ぶ路線について、昨日の2020年10月28日にタイ政府が中国政府と覚書を締結しました。

この路線についての経緯は、おおよそ以下の通りです。

(高速鉄道イメージ)

2014年12月19日、タイ政府と中国政府はバンコクを起点にラオス経由で中国と結ぶ計画の高速鉄道路線、バンコク~ノンカイ間(ノンカイはラオスとの国境の町)、総延長867キロの高速鉄道計画の覚書に調印し、鉄道計画を進めてきました。

しかしながら、この路線は平均所得も人口も少ないローカルエリアへの路線であり、採算性の見通しは厳しく、予想される赤字の負担をどうするかという問題から、具体化は難航してきました。

タイ政府と中国政府との交渉では運用した場合に巨額に見込まれる赤字に対応するため、2016年にタイ政府は中国政府に6割の負担を求める共同出資で特別目的会社(SPV)をタイに設立し、共同開発をする提案をして中国側の負担を求めるなどしていましたが、中国側はこの共同出資の提案を断りました。

その後はタイ政府は低利での融資なども含めて中国政府に提案してきましたが、中国側は低利融資も断り、交渉は長らく紆余曲折を経て難航していました。

そして2017年7月、タイのプラユット政権は、やむなく上記の一部区間であるバンコク~ナコンラチャシマの総延長約253キロ、全6駅、総投資額見込み1,794憶バーツを、タイ政府の投資で建設する計画を閣議で承認し、中国の技術による高速鉄道を、タイの投資で建設する計画となりました。

(中国の高速鉄道
写真:ThePattayaNews報道)

タイと中国の交渉は同年、この路線を14の個別契約に分けたうちの一つ目、わずか3.5キロの一部を先に建設することでようやく合意に至り、2017年末に起工式も開かれたものの、その後の進捗は非常に遅い状態が続いていました。

そして昨年の2019年、タイ政府は交渉が難航しているのを受けて中国政府との同路線の建設を「4年以内」の2023年までに実施すると期限を決めて、実現を急いでいました。

そして2019年3月6日、タイのSRT(タイ国鉄)はこの路線について、14に分けられた個別契約のうちの二つ目にあたる約11㎞の区間について、タイの建設会社に発注する契約を締結しました。

タイ高速鉄道:中国との路線、2つ目11kmの建設契約をタイ企業が締結
https://pattayaja.com/2019/04/27/4147/

この路線の契約は14の個別契約に分けられており、その二つ目の11㎞部分の建設契約が、昨日締結されました。その建設の受注企業は中国企業ではなく、タイの建設会社のCivil Engineering社で、契約金額は31億バーツと発表されました。

続いて2019年4月26日、中国の一帯一路の国際フォーラムに参加するために中国を訪れたタイのプラユット首相は、中国政府側と、この路線の建築加速で合意しました。

この路線は上記の経緯から、バンコク~ナコンラチャシマの先は、タイ国境のノンカイまでの総延長約608キロを結び、その先はラオスの首都ビエンチャンへつながる予定の路線です。

タイ高速鉄道)タイ、中国と高速鉄道建築の加速に合意 (2019年4月27日)
https://pattayaja.com/2019/04/27/4147/

(高速鉄道イメージ)

しかしながら、この後も建設や契約は遅々としたままとなっていました。

そのような中で武漢から発生した武漢ウイルスの蔓延により、タイでも経済的な失速が大きくなり、先行きが不透明となりました。

タイ高速鉄道についても、一番実現可能性が高いと見られていた、バンコク~ラヨーン間の3空港を結ぶ、いわゆる「EEC路線」も、既にSRT(タイ国鉄)からも遅延が発表され、再スケジュールも不明な状況となりました。

タイ)高速鉄道EEC路線が遅延!タイ国鉄(SRT)が認める
https://pattayaja.com/2020/08/31/13986/

(2020年9月21日
Line News配信版(日本)
https://news.line.me/articles/oa-rp11418/05a39e1b883b)

このような中で昨日の2020年10月28日、タイ政府と中国政府が建設に関わる契約を行い、署名式典を行ったのが、このバンコク~ナコンラチャシマ間の路線についての契約と署名式典です。

このような紆余曲折から、どうなるかに注目が集まるタイ高速鉄道計画。

現在は以下のような巨大橋「タイブリッジ」の計画まで発表されています。

タイ)パタヤ~フアヒンに巨大橋、9000億バーツの「タイブリッジ」計画
https://pattayaja.com/2020/10/12/15022/

これら計画の今後の行方に注目が集まっています。

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https://pattayaja.com/2020/10/23/15377/


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客室例<17階パタヤ湾ビュー>)

 

※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について

現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。

そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

TPN National News(英語版)

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