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ワクチンの超低温輸送、日本マクセル社の世界初の全固体電池量産に注目!





2021年2月3 PJA NEWS)

ワクチンの超低温輸送、日本マクセル社の世界初の全固体電池量産に注目!

世界的にワクチン接種が推進されている現在、アメリカのファイザー社やモデルナ社のワクチンの輸送には超低温が求められる事から、超低温輸送をいかにして実現するかに大きな注目が集まっています。

以下の過去記事の通り、タイでもNBTが4種類のワクチン候補を伝えた上で、そのうちアメリカのファイザー社のワクチンはマイナス70度、モデルナ社のワクチンはマイナス20度での超低温での輸送が求められている事を伝えています。タイ政府は、この超低温輸送の難しさを受けて、主にアストラゼネカ社のワクチンを輸入し、合わせて中国企業「Sinovac(シノバック)」のワクチンを輸入する事を決定してこれまでに発表しています。

タイ)ワクチン候補4種、想定価格と購入国一覧 英ワクチンを推進
https://pattayaja.com/2020/12/14/16716/

(NBT報道、元データはWHO)

一方で、先進国の多くは超低温輸送を行う事を前提として、ファイザー社やモデルナ社のワクチンの接種を進めています。
その中で大きな問題となっているのが、超低温輸送と管理をどうやって実現するか、です。

流通大手の幹部は「低温輸送は医療関係での輸送では必要とされており、その設備はあるものの、ファイザー社の求めるマイナス70度での輸送は前例もほとんどない」とコメントしており、この実現が世界的に大きなハードルとなっている事がわかります。

この実現に各国が注目する中で問題となる点には、現在は超低温の中では電子機器を使おうにも、そもそも使えるバッテリーすら無い点があります。現在、主に電子機器のバッテリーに使われているリチウムイオン電池は0度~35度での利用が推奨されており、マイナス70度で利用できるものではありません。

そこで大きな注目を集めているのが、マイナス70度でも利用できる電池であり、日本企業のマクセル社が世界で初めて量産する硫化物系の全固体電池、「コイン型全固体電池」です。

(資料:マクセル株式会社)

この全固体電池とは簡単に言うと、一般的なリチウムイオン電池は電流を発生させるために必要な「電解質」に液体を使っているのを、固体にした電池の事です。

この全固体電池、一言で言うと「未来の電池」というべきもので、従来の電池と比べて格段に小型で大容量化が可能な上に、リチウムイオン電池のように危険な液体の電解質を使う必要がなくなり、形状も自由となり安全性も非常に増します。また、長寿命であり、温度変化にも強くなるという特徴があります。

全固体電池に共通する特性

構造や形状が自由。薄型など、柔軟な電池が実現
小さな層を重ねることで小型・大容量化が可能
固体なので丈夫。寿命が長くて熱や環境変化に強い
高速充放電が可能

ビジネス+IT)「全固体電池」をやさしく解説、従来の電池との違いや実用化の見通しは?
https://www.sbbit.jp/article/cont1/37046 より

尚、全固体電池には硫化物系と酸化物系があり、硫化物系が本命と言われています。この硫化物系の全固体電池を世界で初めて今年から量産化するのが、マクセル社の「コイン型全固体電池」です。

この電池、マクセル社によると「マイナス50度~125度」の、超低温から超高温でも利用可能であり、これまで電池が使えなかった温度でも、電池が使えるようになる画期的な新商品です。これにより、超低温輸送の現場でも電力を供給できる唯一の電池となっており、大きな注目が集まっています。
尚、モデルナ社のワクチンの輸送で求められているのはマイナス70度ですが、マクセル社の全固体電池はマイナス70度でも利用は可能であると伝えられています。

さらに全固体電池の特徴である、小型でありながら高い入出力特性を有し、衝撃などに対しても安全で、20年以上にわたる長寿命を実現した、日本のマクセル社の「コイン型全固体電池」。

世界的にワクチンの超低温輸送の必要性が高まっている中で、日本企業のマクセル社が技術力で活躍し、世界初の商品を量産することで、ワクチンの安全な輸送と供給に貢献している取り組みに、大きな注目が集まっています。

(マクセル株式会社
中村啓次代表取締役社長
写真:マクセル株式会社)

※マクセル株式会社の全固体電池のより詳細やお問い合わせ先は、以下のオフィシャルサイトをご覧下さい。

マクセル株式会社)コイン型全固体電池
https://biz.maxell.com/ja/rechargeable_batteries/allsolidstate.html

※本記事で引用した、マクセル社の英語版プレスリリースは以下からご覧いただけます。

マクセル株式会社プレスリリース(英語版)
https://www2.maxell.co.jp/news/

本記事で引用したプレスリリース(英語版)ダウンロード
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6810/ir_material4/151968/00.pdf

尚、日本語版のプレスリリースは以下からご覧いただけます。

マクセル株式会社プレスリリース(日本語)
https://www.maxell.co.jp/news/

PJA NEWSでは、海外でも活躍し注目されている日本企業の取り組みをお伝えし、海外からの日本企業の取り組みへの反響や評価を日本語記事でお伝えすることで、日本企業の取り組みの応援をしています。

過去記事)
タイ)ホンダ、感染を防止する「陰圧ベッド」をタイで生産、日本では移送車
https://pattayaja.com/2020/04/18/10427/

島津製作所、高精度で感染を1時間で判定するキット発売、5月から海外にも
https://pattayaja.com/2020/04/18/10430/

タイ)乗用車上半期、ホンダがシェア29.2%でトップに!
https://pattayaja.com/2020/08/02/13245/

パタヤ)今日から規制緩和!UnixxのJPグループ月間賃貸半額を5月末まで延長!(PR)
https://pattayaja.com/2021/02/01/18377/


※画面フルサイズ表示は、以下のYouTubeから
https://www.youtube.com/watch?v=S0oFjJ2bCDs

(JP’s Unixx Residence Club
客室例<17階パタヤ湾ビュー>)

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パタヤ)A5黒毛和牛の宗谷和牛、ミスジの特上すき焼き(A5)販売開始!(PR)
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北海道宗谷和牛の特上すき焼き肉(400g)
1250バーツ
写真:Tasty)

(写真:Tasty提供
ThePattayaNews報道)


(動画はPJA会員のYouTube「KuLost FPV」さん撮影
動画のフルサイズ表示(You Tube版)はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=YI1xMMxtPTU )

 

※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について

現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。

PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/

PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。

そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。

※PJAニュースは、パタヤの有力メディアであるThe Pattaya Newsの公式パートナーとして日本語版を配信しています。

The Pattaya News(英語版)The Pattaya News(タイ語版)

TPN National News(英語版)

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