2020年6月12日 PJA NEWS)
海外在留邦人は「日本を捨てた人」!?参院青山議員「まったく同じ日本人」
以下の記事に続報です。
海外在留邦人に10万円給付実現へ!参院青山議員など提言、安倍首相が実施指示
https://pattayaja.com/2020/06/07/11947/
前回記事の通り、中国の武漢から広まっている新型コロナウイルスの「武漢ウイルス」の感染による日本国内の経済的被害への給付金として、日本政府が国民一人当たり1律10万円を給付する給付金について、海外の在留邦人への支給を求める提言を自民党の議員グループ「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表・青山繁晴参院議員、以下「護る会」)が行い、同議員団の尽力、そして安倍首相および内閣官房の尽力により、実現の見込みとなっています。
(自民党議員グループ
「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(護る会)
代表・青山繁晴参院議員
写真:自由民主党資料より)
海外在住者は「日本を捨てて行った人」?
これについて参院青山議員によると、海外在住邦人への10万円給付の見込みのニュースが伝えられると、青山議員のブログにこんなコメントが寄せられたといいます。
「彼らはある意味日本を捨てていったんではないの ?
彼らは、その国に税金を納めその国の支援を受けているのではないですか ?」
このような、海外在住者は「日本を捨てた人」であり、日本に税金を今支払っていないのだから、給付などの支援は要らないとする意見は、日本でもニュースの反応として一部に聞かれた意見でした。
日本の税金で行われる給付なんですから、今日本に住んで税金を支払って貢献している人が優先されるべきだという気持ちは、わからないわけでもないでしょう。
しかしながら、これについて参院の青山議員は自身のブログでも「これだけは、何も申さずに済ますことはできません。」として、次のように記載しています。
たとえば、企業から派遣されて駐在員として仕事をしている日本人が「彼らはある意味日本を捨てていったんではないの」と言われなければならない理由が、一体どこにあるのでしょうか。
海外にいらっしゃる日本国民には、当然、さまざまな理由、事情があるでしょう。確実にあります。
しかし、かつて「企業戦士」と呼ばれたように、日本企業の命を受けて心身をすり減らして働いて、戦っておられるサラリーマン、そのサラリーマンに同行した家族も沢山いらっしゃいます。あるいは、やがて祖国に一身を捧げる志、それを持っているからこそ留学している若いひとも、現にぼくの東大の教え子にいます。
そんなことは誰でもお分かりになるはずです。
その方々を含めて、一歩、海外に出たら、「ある意味日本を捨てていったんではないの?」と書き散らして平気なその根性、いや精神と言うべきでしょうが、根性と書かざるを得ません。
まさしく日本人のひとりとして到底、受け容れられません。
(中略)
そして、赴任された国、あるいは住まわれている国によって、さまざまに事情があるのは当たり前であり、たまたま先進国であるから、補助を受けた人も居るし、同じ先進国にいても厳しい条件はありますから、なにも支給されていない人も居るし、そして先ほどタイにいらっしゃる日本人から「タイでは ( 外国人に ? ) 何の補助もありません。苦しいです」という趣旨のコメントも届いています。
書き込みをされたあなたさま、わずかでも調べられたのでしょうか。
ほんのわずかでも想像力を発揮されてみたでしょうか。
このように、海外在住邦人も同砲「はらから」であるという青山議員の信念に基づいて、その思いが伝わる説明がきちんと実施されています。
筆者が思うに、海外在住の邦人には、実際に「日本を捨てた」と言われるべき状況の人もいるでしょうし、青山議員の指摘する通り、仕事や勉強の関係で海外にいるだけという人も多くいます。その意味では、どちらの言う事も理解できます。
ただ、上記のコメントにある「日本を捨てた」という表現で言うなら、日本に居住していても「日本を捨てた」ような事をやっている人もいるわけですから、居住地が海外であるだけで日本を捨てたと言うのは言い過ぎだと思います。居住地が国内であろうと海外であろうと、どちらにも多様な人がいるのが実態です。
ましてや、現在は以下の過去記事でもお伝えした通り日本でも急速にグローバル化が進められている最中であり、海外在住邦人も増加しています。その中で、国内と海外とで大きな差異があるべきではないでしょう。
PJA NEWS)選挙に行こう!2019(1)在外投票率は2%未満!衝撃の低投票率 (2019年2月22日)
https://pattayaja.com/2019/02/22/2887/
(落合貴之衆議院議員(立憲民主党)
議員会館にて
写真:PJA NEWS)
それなのに、今住んでいる場所が国内か海外かというだけで支援が不公平になるのは不合理ですから、公平な日本国民への支援が行われるべきではないでしょうか。
加えて海外在住邦人の視点で見ると、日本から海外在住邦人は「日本を捨てた人」と、まるで日本から切り捨てられたかのような対応を取られる事が辛いという意見もあります。
その海外在住邦人から見ると、「どこに住んでいても同砲、「はらから」であり、同様の支援を!」と、前回記事でもお伝えしたように尽力してくれている「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(護る会)、その代表の青山繁晴参院議員の言葉は、とても嬉しいものだと思います。
「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」
名簿(公開部分)
ちなみに、青山議員にはタイ在住の邦人からも
「タイでは何の補助もありません。苦しいです」
という趣旨のコメントもあったとのこと。
たしかにタイでは、外国人の個人への補助というのは、電気代や水道代が一時的に少し安くなった事ぐらいしか実感としてもありませんから、そのことを伝える声なのでしょう。
このような邦人の事を思って、尽力により実現見込みとなっている、海外在住邦人への10万円給付。
青山議員は自身のブログで、今回の給付についての思いを次のように記しています。
まだまだ道は険しいです。
しかし海外の同胞への無関心を、信じがたい無関心を、こうやって打破していくことも、拉致被害者の全員救出に繋げるひとつの道です。
そして海外の同胞のみなさん、あらためて、ぼくらはまったく同じ日本人です。
私心を捨てられた天皇陛下のもと、万民が、同じ日本国民です。
命をどこまでもすり減らしてでも、護ります。あったりまえです。
この海外在住邦人への10万円給付、4月末の段階では筆者もPJA NEWSで記載した通り、実現する可能性は高くないと思っていました。官僚組織が反対するのは目に見えており、それが突破できないと思ったからです。
ところが、それを青山議員が代表をされている護る会や、安倍首相や内閣官房などの尽力によって、実現する見込みにまでなりました。ここまでして実現した事は、本当にすごい事だと思います。
筆者は、これまでは青山議員のファン等というわけでも全くありませんでしたが、今回の青山議員はじめ護る会の議員団の政策実現への尽力や、上記の海外在住邦人への思いを見て、応援したいと思いました。日本で注目されるべき政治家の1人です。
この政策はタイの在留邦人としては直接的に関わる内容のため、タイの日本人社会で大きな反響を呼んでいました。これが実現見込みとなった事で、さらに良い影響が出てきそうです。
この後の動きも、PJA NEWSでは続報の予定です。
※青山参院議員の公式サイト
https://shiaoyama.com/
<過去記事>
東シナ海で米軍実質空母Americaと海自あけぼのが日米合同訓練!中国を牽制
https://pattayaja.com/2020/04/12/10163/
アンダマン海で米海軍Gabrielle Giffordsと海自てるづきが日米共同訓練
https://pattayaja.com/2020/04/09/10060/
米海軍の最新ミサイル艦USS Zumwalt(DDG 1000)、太平洋方面へ配備!
https://pattayaja.com/2020/04/26/10771/
米海軍ミサイル艦USS Barryが台湾海峡を航行、中国を牽制
https://pattayaja.com/2020/04/24/10677/
米海軍のUSS America等、南シナ海で豪海軍と合同演習!中国の威圧を牽制 (2020年4月22日)
https://pattayaja.com/2020/04/22/10624/
米海軍のUSS Americaの艦隊、南シナ海で活躍!中国を牽制
https://pattayaja.com/2020/04/20/10529/
タイ)独占取材!米軍の慈善活動に自衛隊が参加、米軍から称賛の声
https://pattayaja.com/2020/02/27/8838/
パタヤ)米軍独自取材!児童保護施設での米軍の慈善活動に反響
https://pattayaja.com/2020/04/18/10446/
(2020年2月24日
ファーザーレイ財団へ米軍、自衛隊、PJAでの寄贈の様子)
写真:PJA NEWS)
(PJA<パタヤ日本人会>より)
武漢ウイルスはPJAの事務局があるパタヤを含むチョンブリ県でも、感染が拡大しています。皆様くれぐれもご注意下さい。
PJAでは現在、会員の方で子供さんがおられる家庭向けに、日本メーカー製のN95マスクのプレゼントをしています。
PJA会員で対象の方は、PJAの事務局へ連絡し御予約の上で、お受け取りをお願いします。
またPJAでは、PJA会員の方で帰国やビザなどでご要望があられる場合は、PJA事務局で御相談をお伺いして、個別に情報提供等を含めた御支援をしています。PJA会員の方でご要望の方は、事務局に連絡し御予約の上で、御相談下さい。
※新型コロナの名称「武漢ウイルス」について
現在、新型コロナの一般的な名称について、米国側は「武漢ウイルス」、中国共産党政府は、影響力の大きいWHOが推奨する「COVID-19」を使っています。
PJA NEWS)新型名称は「武漢ウイルス」か「COVID-19」か?米中せめぎ合い
https://pattayaja.com/2020/03/16/9251/PJA NEWSでは現在、PJA NEWSが引用翻訳している部分を除く、PJA NEWS自身の執筆部分において、米国側の「武漢ウイルス」の表記を採用しています。
そのため引用している他紙報道や政府発表等が、米国側の表記を使っているわけではありません。
タイ情報で、にほんブログ村ランキングに参加中! 見ていただいた記事には、是非以下にクリックをお願いします。